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本当にiPhoneよりウォークマンの音はいいのか!?第3回

最上位ウォークマンとiPhone 5sでいろんな音楽を聴き比べ!

2014年03月05日 12時00分更新

文● 海上 忍

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見通しのよさが際立つ!
アコースティック楽器による音楽

「Mundos e Fundos」
「Mundos e Fundos」の再生画面

 最初の試聴は、Linn Recordsのオンラインサイトからダウンロード購入した「Swami JR. / Mundos e Fundos」。オーディオフォーマットはFLAC(88.2kHz/24bit)、iPhone 5sでは前述したとおり44.1kHz/16bitにダウンサンプリングしたものを聴いた。

 このアルバムはさまざまなアコースティックギターを中心に、演奏者の息づかいまで収録された生々しい録音が冴える。昨年入手して以来、ヘッドホン/イヤホンを含め多種多様なオーディオシステムで試聴してきた1枚だ。

 NW-ZX1で聴いた印象は、「見通しのよさ」の一言に尽きる。Swami JR.は超絶技巧というより流麗、どこかに暖かみを感じさせる音色が魅力の奏者なのだが、その特徴を損なうことなく一音一音の輪郭を確かに感じさせる。

 倍音の艶やかさ、そして箱鳴りの余韻まで感じさせるあたりは、ハイレゾの情報量がなせる技だろう。

 一方のiPhone 5sは、若干平板な印象。箱鳴りのような“空気感”を感じさせる要素は、NW-ZX1で聴いたときよりも確実に少なくなっている。

 巻弦のフィンガーノイズに感じる一種のツヤも、NW-ZX1よりはおとなしい。楽器の低位感・前後感も薄くなり、全体的に音がやせたような印象だ。

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ピアノの音が広く、輪郭の精緻さが印象深い
クラシック音楽

「Chopin: Piano Concerto」の再生画面
「Chopin: Piano Concerto」の再生画面

 次に聞いたのは、同じくLinn Recordsのオンラインサイトから入手した「Ingrid Fliter / Chopin: Piano Concerto」。オーディオフォーマットはFLAC(192kHz/24bit)、iPhone 5sでは44.1kHz/16bitにダウンサンプリングしたものを聴いた。

 準・メルクルが指揮をとるスコットランド室内管弦楽団との共演となる本作は、イングリット・フリッター女史の情感あふれる演奏を楽しめるのみならず、SACDマルチチャンネル版も販売されるなど優秀録音でも知られる。

 NW-ZX1で聴くピアノの音は、ハイレゾらしい音場の広さと音の輪郭の精緻さが印象に残る。ピアノ協奏曲第1番ホ短調第2楽章は、伴奏の弦楽器が醸し出す静謐さとピアノの華麗な旋律のコントラストが印象的だが、前半の軽やかなタッチも、後半の熱を増していく部分も、その魅力を存分に堪能できる。強いていえば、120Ωのヘッドホンにはパワーが不足気味だが……。

 一方のiPhone 5sでは、ピアノの雰囲気が一変する。NW-ZX1ではしっかり聞こえていた音の余韻が薄味になってしまい、曲そのものの印象まで変わるようだ。空気感もコンサートホールというには乏しく、残念ながら今回視聴した4曲ではもっとも(ハイレゾ音源との)差が顕著に感じられる曲となってしまった。

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