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店舗内での消費者の動きを見える化

凸版印刷、Bluetoothを用いた高精度屋内測位技術を確立

2014年03月03日 13時49分更新

文● 行正和義

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店舗での利用イメージ 

 凸版印刷は3月3日、Bluetoothを用いた高精度な屋内測位技術により、店舗における消費者の購買前の動きを見える化できるシステムを国内で初めて確立したと発表した。

 同社の位置連動型コンテンツ配信O2Oソリューション「Cylsee(シルシー)ジオ」と、空間情報事業を展開するリベラの測位技術を活用したもので、屋内の任意のエリアマップを作成して「Cylseeジオ」のBluetoothタグを設置、利用者はスマートフォンで専用のアプリを起動した状態でエリアを移動することによって複数のBluetooth信号を受信。信号は解析サーバに随時送信され、現在地や滞在時間、移動時の向き、軌跡などのデータを取得する。

計測された顧客動線のサンプル

 Bluetoothタグはボタン電池で約1年間使用できる小型のもので、両面テープや磁石などで簡単に設置できる。測位精度は約1m単位と高精度で、消費者あ店舗のどの通路にいるかといった情報を特定できる。音波やWiFiを用いた屋内測位システムよりも電源の確保や設置などが容易という。

 さらに、BluetoothタグはiOS7に実装された新機能「iBeacon」にも対応できるようになっており、消費者にお買い得情報・クーポンといったコンテンツをプッシュ配信することも行える。

 店舗に用いることによって消費者の購買前の動きを見える化でき、さまざまな行動分析に利用できるほか、美術館や博物館、企業ショールームの展示、工場・物流倉庫の管理などの屋内位置情報ソリューションとして展開してゆくという。

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