Uberは「タクシー」ではなく「ハイヤー」
サービスとしては先行投資の段階にある
発表会では、米Uber Technologies CEOのトラビス・カラニック氏は登場しなかったものの、スライドで「東京は最大級のグローバル都市。ベストな都市にUberというベストな交通手段を提供したい」とメッセージを寄せた。
最初に登壇したペン氏は、「Uberはあくまでテクノロジーの会社。良いパートナーが必要だ」として、パートナーとして「ドライバー」と「カスタマー」の両方を挙げた。ドライバー側の例として、Uberと契約を結んで成功した運転手を紹介したほか、カスタマー側の例として、配車のサービスはもちろん、Uberのアプリでアイスクリームトラックなどを呼んだイベントなどを紹介し、「こういうオプションをこれからも提供していきたい」とコメント。6年後の東京オリンピックを話題に、「そのときは世界中の人が来日する。そこでUberが活躍するはずだ」と結んだ。
続いて登壇した塩濱氏は、Uberがタクシーのアプリだと言われることが多いと話し、「我々は『ハイヤー』を使っている」と強調。Uberは「今までなかったプレミアムなサービスを、ハイヤーを使って、オンデマンドで提供することができる」として、ドライバーがドアを開閉してくれることや、トヨタのクラウンなど、いわゆるハイヤーと呼ばれるクラスの車で出迎えることがアピール。「車内でいやな匂いもしないし、安心できる」という声が若い女性からあった事例などを挙げていた。
またUber Japanが、クリスマスに運転手がサンタ帽を被ったり、バレンタインデーにバラの花を渡したりするなどのサービスもしていることを紹介。「そういう意味ではどこまでいっても、経験してもらえないとわからないサービス」としながら、「試してもらえばきっとわかる」と胸を張った。
一方、質疑応答では、どういうビジネスモデルを展開するのかと問われると「今はまだ先行投資の段階」としたほか、パートナーとして協力している会社、そしてドライバーの数について質問されると、「お話しさせていただいていないが、どんどん増えているのが事実。日々パートナーを増やしていくことに注力している」と話すに留めた。