このページの本文へ

Tumblrサイトの作り方教えます−−企業事例とメリット (2/2)

2014年03月10日 11時00分更新

文●佐野章核/SANOGRAPHIX.NET

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

企業サイトにも広がるTumblrの事例

 こうしたメリットが受け、企業の公式ブログとしてTumblrを導入するケースも増えています。特に海外のスタートアップ企業ではその傾向が顕著で、InstagramPathの公式ブログ、Twitterの障害情報を伝える「Twitter Status」などがTumblrを利用しています。

Instagramの公式ブログ(http://blog.instagram.com/)。Tumblrで運用されている

Pathの公式ブログ(http://blog.path.com/)もTumblrを利用

Twitterは障害情報をTumblrで発信している(http://status.twitter.com/)

 企業がTumblrを活用する流れは徐々に日本でも広がっています。一例を紹介しましょう。プログラマーの技術情報共有サービス「Qiita」は、Tumblrで公式ブログを運営しています。

日本でもQiitaなどがTumblrで公式ブログを運用(http://blog.qiita.com/)

 ニコンは、ブランドプロモーションサイト「Nikon Brand Story」をTumblrで展開しています。

ニコンの「Nikon Brand Story」(http://nikonimaging.tumblr.com/)。写真をメインにしたプロモーションサイト

 アイドルグループ「でんぱ組.inc」の公式サイトもTumblrで作られています。

「でんぱ組.inc」の公式サイト。これもTumblrサイト(http://dempagumi.dearstage.com/)

 現在は別サイトへ移行していますが、ユニクロ銀座店は、オープン当初、ショップ情報をTumblrで発信していました。

ユニクロ銀座店の旧サイト。Tumblrで情報発信していた(http://uniqlo-ginza.tumblr.com/)

 これらのサイトを見てみると、1つとして同じデザインは無いのが分かります。Tumblrは、テーマ制作の自由度がきわめて高く、基本的にどんなHTMLでも記述可能です。「Tumblrで作ったとは思えない」と言われるサイトが数多くあるのは、Tumblrのカスタマイズ性の高さが理由です。

企業サイトにTumblrを活用しよう

 Tumblrを企業サイトに利用することは、企業の担当者、Webサイト制作者の双方に大きなメリットがあります。企業の担当者にとっては「更新しやすく、記事が拡散されやすい」、Webサイト制作者にとっては「テーマが作りやすく、カスタマイズしやすい」というメリットです。

 今後は、Webデザインの仕事でも、WordPressだけでなく「Tumblrを利用したWebサイト構築」が増えていくでしょう。そのためには、Tumblrには何ができて何ができないか、他のブログやCMSとどう違うのかを把握する必要があります。

 次回は、Tumblrのテーマ変更方法、カスタマイズの流れを解説します。

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています