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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第242回

Maxwellで読めてきた、20nmへ移行するNVIDIAロードマップ

2014年03月03日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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2012~2014年のNVIDIAロードマップ

2014年8月~9月頃に
GM206コアが登場か?

 GM204に続き、8月~9月頃に、GM204とGM107を埋めるポジションのGM206というコアがある「らしい」。「らしい」というのは、少なくともある時点まで計画があったのは間違いないのだが、現状もその計画が進行しているのか確認できていないためだ。

 ただGM204の推定シェーダー構成とGM107の構成の間にはずいぶん大きな差があるので、ラインナップを考えた場合、間を埋めるものがあっても不思議ではない。この辺になると完全に推定なのだが、おおむね1280シェーダー程度になるのではないかと思われる。

 最後に出てくるのがハイエンド向けのGM200であるが、これは引き続きダイサイズが500mm2を超える公算が高い。これをそれなりの歩留まりで生産しようとすると、20nmプロセスの熟成を待つ必要があるため、今年前半はまずありえず、早くて今年末。実際は2015年に掛かるのではないかと思う。

 市場を見ても、GM200を急いで出す必要はまったくない。なにせGeForce GTX 780~GeForce GTX Titan Blackまで4製品もラインナップしており、性能ではAMDのRadeon R9を完全に凌いでいるからで、当面はこのラインナップを維持していれば十分である。

2015年のVoltaは20nmのまま?
それとも16nmを採用?

 2015年にはVoltaが予定されているわけだが、これがどのタイミングで出てくるのか、は現状やや不明確である。最大のネックはプロセスである。実はVoltaがTSMCの20nm SoCなのか、それとも16nm FinFETなのかがまだハッキリしていない。

 もしかするとMaxwellと同様に、第一世代のVoltaは20nm SoC、第二世代が16nm FinFETになるかもしれない。このあたりはTSMCの16nm FinFETプロセスの進展次第なのだが、現状はテープアウトこそ終わっているものの、まだシリコンを評価できる段階になっていない。もうすこし明確になるのは今年6月以降になるだろう。

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