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今、買うべき春デジギア2014 第2回

TECH.ASCII.jp編集部 大谷イビサがオススメ

出張・旅行に必須! ホテルの有線LANをWi-Fi化できる「AtermW500P」

2014年03月06日 11時00分更新

文● 大谷イビサ、●撮影協力:アパホテル「東京九段下」

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約34gの軽さ、コンパクトで持ち運びやすい「AtermW500P」

 AtermW500Pのメリットはまだまだある。機能の便利さ、設定の手軽さに加えて、小型軽量で持ち運びやすいのだ。サイズが約幅58×奥行き58×厚さ15.8mmとコンパクトかつ薄く、カバンのちょっとした隙間にも忍ばせやすい。重量は約34gのため、デジタル機器やさまざまな資料など荷物を運ぶ必要がある場合でも負担にならないだろう。8枚の10円硬貨(1枚あたり4.5g、計36g)以下の重さといえば、どれだけ軽いか想像しやすいはずだ。

サイズが約幅58×奥行き58×厚さ15.8mmとコンパクトかつ薄い

重量は約34gしかない。8枚の10円硬貨(1枚あたり4.5g、計36g)以下という軽さだ

 AtermW500Pのデザインはシンプルで、有線LANしかない会議室などに持ち込んで使っても違和感がなく、なじみやすいだろう。全体的にツルッとした感触で突起物がないためカバンへの出し入れもしやすい。

 物理的に操作できるスイッチ類としては、本体前面に「RT/CNV/Wi-Fi SPOT」モード切替スイッチがあり、背面側には「5GHz/2.4GHz」切替スイッチがある。「RT/CNV/Wi-Fi SPOT」モード切替スイッチは、動作モードを指定するもので、RT(ローカルルーターモード/ブリッジモード)、CNV(子機モード。CONVERTERの略称)、Wi-Fi SPOT(公衆無線LANモード)に変更できる。「5GHz/2.4GHz」切替スイッチは、5GHz帯(IEEE 802.11ac/n/a)または2.4GHz帯(IEEE 802.11n/g/b)を選択するものだ。

 どちらのスイッチも、何かがぶつかったりしたぐらいでは動かない程度に堅めで、実際に動かすとカチッとした手応えがあり、初心者の方でも切り替えられたかどうか分かりやすいはずだ。また、底面側にはAtermシリーズならではの「らくらくスタートボタン」(SETボタン)があり、PCや携帯ゲーム機との接続設定を手軽に行なえる。

前面は、3種類の動作モードを選択できる「RT/CNV/Wi-Fi SPOT」モード切替スイッチのみ。RT(ローカルルーターモード/ブリッジモード)、CNV(子機モード。CONVERTERの略称)、Wi-Fi SPOT(公衆無線LANモード)に切り替えられる

背面。左から、「5GHz/2.4GHz」切替スイッチ、有線LAN端子の状態を示す「WAN」ランプ、有線LAN(100BASE-TX)、電源コネクター(MicroUSB 2.0端子)が配置されている。「5GHz/2.4GHz」切替スイッチは、5GHz帯(IEEE 802.11ac/n/a)または2.4GHz帯(IEEE 802.11n/g/b)を選択できる

 右側面には、電源の状態を示す「POWER」ランプ、ローカルルーターモード/ブリッジモード・子機モード・公衆無線LANモード時それぞれの通信状態を示す「ACTIVE」ランプなど5つのインジケーターが並んでいる。この右側面をベッド側に向けておけば、寝転びながらスマートフォン・タブレットを操作しているという場合でもAtermW500Pの動作状態を確認できて便利だ。通信中は2.4GHzランプか5GHzランプが点滅するが、明度はそう高くないので気にならないだろう。

右側面。「POWER」ランプ(電源)、「ACTIVE」ランプ(通信状態)、2.4GHzランプ(2.4GHz帯通信状態)、5GHzランプ(5GHz帯通信状態)、CONVERTERランプ(親機/子機の状態)が並んでいる。「ACTIVE」ランプは、ローカルルーターモード/ブリッジモード・子機モード・公衆無線LANモード時それぞれの通信状態を示す

USB端子、ACアダプターのどちらでも給電できる

 ビジネスホテルの場合、コンセントがひとつかふたつ程度しかないことが多く、複数のデジタル機器用のACアダプターを差すのは難しい。ひとりで出張しているのならまだしも、家族旅行となると人数分のスマートフォン・タブレットの充電をするだけでも一苦労だ。AtermW500Pは付属ACアダプターを使って動作させることも可能だが、付属のUSB電源ケーブルを給電可能なUSBハブに差して動作させたり、ノートPCに接続することでも給電できる。容量が大きめのモバイルバッテリーをつなげて利用するのもいいだろう。電源の確保が多少難しくても、AtermW500Pなら柔軟に対応できる。

ストラップホール付き、ACアダプターや収納ポーチも同梱で細やかな配慮も注目

 AtermW500Pは小型でカバンへの出し入れがしやすいものの、持ち運ぶ荷物が多い方は、AtermW500Pの左側面にあるストラップホールにストラップを取り付けると、探し出しやすくなる。また収納ポーチが同梱されており、付属のACアダプターやLANケーブル、AtermW500Pをまとめておけるのもありがたい。キチンと整理整頓したい方、カバンの中でケーブル類をゴチャゴチャとさせがちな方にオススメだ。

AtermW500Pの左側面にはストラップホールが設けられている。ほかの端子類やスイッチががないため、大きめのストラップを取り付けてもケーブルの接続やスイッチ操作のジャマになることがない

 また今後は、出張時にはノートPCを持ち運ばず、スマートフォン・タブレットのみで業務を行ないたいという方がいるはずだ。安定して動作させるために、AtermW500PのACアダプターは常に携帯したほうがいいだろう。

収納ポーチが同梱されており、付属のACアダプターやLANケーブル、USB電源ケーブル、AtermW500Pをまとめておける

小型で薄い兄弟機「AtermW300P」もチェック!

 AtermW500Pの兄弟機には「AtermW300P」があり、サイズが約幅43.8×奥行き57.6×幅13.3mmと小型で、重量は約20gとさらに軽い(4.5gの10円硬貨で5枚分だ)。AtermW300PはIEEE 802.11n/g/b(2.4GHz帯)をサポートしており、IEEE 802.11acはまだ必要ないという方には最適だろう。らくらく「かざして」スタート機能は搭載していないが、らくらくQRスタート機能により設定の手間を軽減できる点がポイントだ。

IEEE 802.11n/g/b(2.4GHz帯)に対応する「AtermW300P」。サイズが約幅43.8×奥行き57.6×幅13.3mmと小型で、重量は約20g。らくらくQRスタート機能を利用することで設定の手間を軽減できる

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