日常的に利用しているSNSとして国内トップのLINEアプリ。企業にとってSNSをマーケティングに活かすうえで、LINEアプリユーザーは魅力的なマーケットとなりうる。
そこに目をつけてLINEでは、「友だち追加」したユーザーに対してメッセージやクーポンを直接配信することができる「LINE公式アカウント」を企業向けに提供。企業は、一般ユーザーから公式アカウントの「友だち追加」を受ければ受けるほど、メッセージやクーポンなどをダイレクトでプッシュできるターゲットを広げられるわけだ。
こうしたLINEアプリのビジネス利用をさらに高められるサービスが登場した。公式アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できる「LINE ビジネスコネクト」だ。これによって企業は、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができる。また、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させ、顧客管理(CRM)ツールや業務ソリューションツールにまで活用範囲が広がる。
「LINE ビジネスコネクト」の活用例としては、LINEから位置情報を受信してタクシーの手配を受ける、公式アカウントへピザのスタンプを受信するだけで宅配ピザの注文を受ける、あるいは、レンタル商品の返却日前日にLINEで通知するといったことが可能だという。
パソコンやパソコン周辺機器に限らず、家電や車、家などさまざまモノがインターネットにつながるInternet of Things(IoT)という点では、LINEはLGエレクトロニクスとの協働により、LINEのチャットで家電を操作できるサービスを発表している。今回の「LINE ビジネスコネクト」はIoTにとどまらず、サービスをはじめユーザーのライフスタイルにLINEが広く及んでいく可能性を予感させる。