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セブン&アイ、ネット-リアル連携「オムニチャネル」加速

2014年02月26日 05時58分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)の傘下でネット通販事業を展開するセブンネットショッピング(セブンネット)は25日、ネット通販で注文した商品を全国171店舗のイトーヨーカドーで受け取れるサービスをスタートした。送料・手数料は無料。同様のサービスは全国1万6000店舗超のセブン-イレブンでもすでに行っている。

 同社では、実店舗やECサイト、カタログ通販などさまざまな販売チャネルを連携させることで相乗効果を高めようという「オムニチャネル戦略」を推進している。昨年は通販大手のニッセン(ニッセンホールディングス)と資本業務提携を結んだほか、バーニーズジャパンや天満屋ストア、Francfrancブランドを展開するバルスへ出資している。

 今年に入っても1月10日からは、セブン-イレブンやイトーヨーカドー、そごう・西武をはじめ全国1万7000に及ぶグループ各店舗で無料雑誌「セブンネット生活冬号」を発行。グループ各店のおススメ商品を紹介するほか、セブンネットとも連携している。今回のサービスも「ネットで注文、店舗で受け取り」というネットとリアルを連携させたオムニチャネルの一環だ。

 セブン&アイHDはグループの再編を予定しており、3月1日にセブンネットショッピングはセブン&アイ・ネットメディアへ組織変更されるが、引き続き代表取締役社長を務める鈴木康弘氏は新たにセブン&アイHDの執行役員も兼任することとなり、オムニチャネル推進室シニアオフィサーとして腕を振るう。セブン&アイHDの鈴木敏文CEOの二男にあたる康弘氏がどのようにオムニチャネル戦略を加速させていくか見ものだ。

「セブンネットで注文、イトーヨーカドーで受け取り」サービスを開始

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