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世界中をオンラインに、フェイスブックとエリクソンがラボ開設

2014年02月25日 05時49分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 米フェイスブックとスウェーデンのエリクソンは、「internet.org(インターネット・オルグ)」の活動をサポートする研究機関として「Innovation Lab(イノベーション・ラボ)」の設立を発表した。米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、現在、スペインのバルセロナで開催されている「Mobile World Congress」で「internet.org」の新たな動きについて言及もしている。

 「Internet.org」は、現在、インターネットにアクセスできない世界の残り3分の2にインターネットを提供することを目標として集まった世界的なパートナーシップ。米フェイスブックをはじめフィンランドのノキアや米クアルコム、スウェーデンのエリクソン、ノルウェーのオペラ、韓国のサムスン電子、台湾のメディアテックが参画する。

 「Innovation Lab」はこのうちのフェイスブックとエリクソンが共同で設立する研究機関。インターネットにアクセスできるのは世界人口の3分1、わずか27億人にすぎず、残り3分の2にあたる50億人を新たにインターネットへ接続できるようにすることを目標とし、アプリケーションやネットワーク環境、接続機器、接続サービスなどを最適化するための環境や専門知識・技術を提供する。今年の後半をめどに、米カリフォルニアにあるフェイスブックの敷地内に開設する。

 新興国・地域や地理的にへき地となる地域などの通信インフラを整備し、世界中をオンラインネットワークで結ぼうとする動きはほかにもある。たとえば昨年6月に米グーグルが発表した「Project Loon(プロジェクト・ルーン)」は、ネット接続機能を備えた気球(風船)を飛ばして空からインフラを構築しようというユニークアイデアで話題を集めた。かつての大航海時代に各国がこぞって未開の大地に渡っていったように、いまでは世界中のICT企業が通信インフラの網を広げようと躍起だ。

「internet.org」の日本語ページ

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