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Google がバックリンクを用いて検索の関連性を判断している理由

2014年02月21日 00時02分更新

記事提供:SEMリサーチ

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yandex

「被リンクの評価を一切しないバージョンの Google(検索エンジン)はあるのか?」という質問に対して、米Google Matt Cutts(マットカッツ)氏は、社内で試験をしたことがあるが上手く機能しなかったと回答した。

Is there a version of Google that excludes backlinks as a ranking factor? - YouTube

Hi Matt, does that the big Google have a version of the search engine that totally excludes any backlink relevance ? I'm wondering what search would look like and am curious to try it out. - BlueBumbleBee, Colchester, UK

検索順位を決定する指標からバックリンクを除外してみると、ノイズやスパムが多く、検索品質の観点からバックリンクを考慮した方が良いと判明したとのこと。

優れたインターネット検索エンジンを構築する上で、少なくとも実現することで全体品質の改善に貢献する指標として、(1) ページの内容についての分析、(2) ページの社会的評価についての分析、(3) ページの書き手についての分析 の3つが挙げられる。(1) は1990年代から行われてきたコンテンツの分析、「ページが何について記述されているか」をコンピュータで解析することだ。(2) は PageRank に代表されるリンク分析や、最近であれば Twitter や Facebook などのソーシャルメディアにおける言及や評価(≒ソーシャルシグナル)が挙げられる。(3) 著者による品質推定だ。

例えば私たちが面接等で人物評価をする時に様々な視点を用いるように、ウェブページの全体的な品質や関連性を判断する上でも複数の指標を用いる方が望ましい。無論リンクはスパムで汚染されている側面もあるとはいえ、全く貢献しないほど役立たずな指標では決してないので、今後もウェブページの品質や重要性、信頼性を判定する上では用いられることだろう。

なお、ロシア最大手の検索エンジン・Yandex は今年中にもコマーシャルクエリに限定して検索順位決定指標からリンク要素を除外することを明らかにしている。ロシアではリンクスパムの汚染が深刻である一方、同社の調査で2013年のコマーシャルクエリの検索順位を決定する上でバックリンクはトップ10の要因から外れた、それほどに影響力が低下したことを示したことが明らかになったという。リンクのかわりに、訪問者とサイトのインタラクションを分析していくとのことだ。

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