
ソニーは2月20日、スマートフォンやタブレットに搭載可能なHD解像度対応の小型プロジェクターモジュールを開発したと発表
ソニーは2月20日、スマートフォンやタブレットに搭載可能なHD解像度対応の小型プロジェクターモジュールを開発したと発表。レーザー走査方式を採用した独自開発の映像処理システムにより、HD解像度で、投影面との距離や角度に関わらず焦点が合う「フォーカスフリー」の映像投影を可能にした。
本モジュールは、Wi-Fi部品やバッテリーなどと組み合わせることで、スマートフォンやタブレットなどの映像を壁や机などの平面や曲面にフォーカスフリーで投影できる。サイズは約幅63.0×奥行き52.5×高さ7.2mmで、ポケットサイズの小型プロジェクターや、スマホやタブレットへの内蔵が可能だ。
光源には半導体レーザーを使用し、そのレーザー光線をMEMSミラーで反射、制御することで走査し、映像を投影する、レーザー走査方式を採用。半導体レーザーとMEMSミラーを高度に制御するビデオプロセッサーを開発したことで、高解像度化を実現したという。投影距離1メートルの場合は約40インチ、3メートルでは約120インチで映像を投影する。
同社独自の光学技術により、レーザー走査方式の課題であるレーザースペックルノイズ(映像の斑点状のノイズ)を低減した。さらに、斜め画像歪補正回路の搭載により、投影面に対して斜めから投影すると台形などに歪む映像を、本来の長方形画面に補正できる。
