実用的な意味で、外部接続端子が大きく増えた
ThinkPad X1 Carbon(Gen1)の満足度は高いと書いたが、使い続けてみると、Ultrabookゆえの不満もあった。ひとつは端子の数。左サイドにUSB 2.0、右サイドにUSB 3.0の端子を持つが、仕事で使うマシンとしては少し心もとない。また、ディスプレー出力はMini Displayportとなるが、会議室にあるプロジェクターあるいはテレビにはフルサイズのHDMI端子が通常付いているので、できればそちらもほしいと思っていた。
さて、USB端子の数は、新しいThinkPad X1 Carbonでも2つ。PoweredタイプのUSB 2.0がUSB 3.0になった点以外は変わらないように見える。しかしよく見てみると、有線LAN接続用の専用端子が新たに加わり、さらに純正ドックを接続できるOneLink用の端子なども持っているため、実際に接続できる機器の数は大幅に増えている。
私個人の話になるが、これまでの利用方法では、社内サーバーへの接続のため有線LAN接続は必須なので、LAN-USB変換アダプターが端子をひとつ占有。次に、128GBのSSDでは写真/テキストの取り扱いが主体のウェブ記事の編集業務でもすぐに埋まってしまうので、バックアップ用のUSB HDDも必須という感じで、まったく余裕がなかった。
仕事で使うUSB機器はそれだけで済むかと言われるとそんなことはなく、机の上にはマウス、ドキュメントスキャナー、プリンター、iPhoneなどスマホ数台、データ交換用のUSBメモリー、BDドライブ……といった感じで多数のUSB機器が置かれている。
結局、10ポートのUSBハブを用意することにしたが、スマートに使えているとは言いにくかった。有線LANについても信頼性を考えると、ブリッジやハブを介しての接続ではなく、ネイティブにしたいという希望があった。
新しいThinkPad X1 Carbonになると、まず有線LAN用にUSB端子が占有されることがなくなる。さらに机上利用という点に限っていうなら、ThinkPad OneLink Dockなどを追加購入して据え置きで使う周辺機器や、電源やヘッドフォンなどをそこに集約できるという魅力もある。拡張性に関してはかなり高まった印象だ。