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エプソン「Endeavor TN10E」はビジネス向けタブレットの大本命 第2回

ビジネス向けタブレットで3Dゲームに挑む!

AMD Temash搭載「Endeavor TN10E」の基本性能をベンチマークで検証

2014年02月20日 11時00分更新

文● 高橋量

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3Dゲームは快適に動作するのか?

 次に「Endeavor TN10E」のゲーム系ベンチマークの結果を見てみよう。総合的な3D性能を計測する「3DMark」ではDirectX9相当の性能を検証する「Ice Storm」で「11602」という結果に。軽めの3Dゲームなら画質を調整すればなんとかプレーできるといったレベルだ。DirecX9の性能を詳細に検証する「3DMark Vantage」でも「752」と厳しめのスコアとなっている。

「3DMark」のベンチマーク結果

「3DMark Vantage」のベンチマーク結果

 3Dゲーム系のベンチマークでは、まず「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」でテストを行なってみたところ、1280×720ドットの標準画質で「947」の「動作困難」という結果に。画質を「標準品質」から「低品質」に落としてみても、スコアは「1100」の「重い」という結果だった。実際のゲームでは画面サイズや画質などをより細かく設定できるが、設定を変更したとしても快適に遊ぶには厳しそうだ。

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」のベンチマーク結果
1280×720ドット1920×1080ドット
低品質1100(重い)882(動作困難)
標準品質947(動作困難)834(動作困難)
最高品質844(動作困難)762(動作困難)

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」のベンチマーク結果

 「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、1280×720ドットの標準品質で「1036」の「設定変更が必要」という結果。では設定を変えれば快適に遊べるようになるのかという疑問から、画質をもっとも低く設定した上で画面サイズを1024×768ドットに変更したところ、それでもスコアは「1240」の「設定変更が必要」のままだった。このゲームもプレーするには少々厳しいかもしれない。

「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」のベンチマーク結果
1280×720ドット1920×1080ドット
標準品質1036(設定変更が必要)606(動作困難)
最高品質603(動作困難)276(動作困難)

画面サイズ1024×768ドット、画質をもっとも低くした状態でもテストを実施

設定を変更しても「設定変更が必要」の結果は変わらなかった

 そのほかの3Dゲーム系ベンチマークについても低めのスコアが出ている。「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」では、1280×720ドットの解像度で「726」という結果。「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」では解像度1280×720ドットの簡易描画設定「3」で「186」、「バイオハザード6 PC版 ベンチマーク」では解像度1280×720ドットの画質をもっとも低くした状態で「609」の「D」判定だった。

「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」のベンチマーク結果

「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」のベンチマーク結果

「バイオハザード6 PC版 ベンチマーク」のベンチマーク結果

 ブラウザーゲームを快適に遊べるかをチェックするために「艦隊これくしょん」、通称「艦これ」をプレーしてみたところ、タイトル画面でスクリプトのエラーが発生した。そのまま実行してみたところゲームの反応が遅く、もったりした動きになってしまった。タスクマネージャーからマシンのパフォーマンスを確認すると、CPUとメモリーの使用率が上昇していることがわかる。おそらくエラーが発生したままゲームをプレーし続けたことが原因だろう。利用したブラウザーはIEなどで、キャッシュを削除したりブラウザーを変えるなどすれば改善される可能性はある。

艦これはタイトル画面でFlashのスクリプトエラーが発生

そのままプレーすると反応が遅く、マシンのパフォーマンスも低下してしまった

ビジネスでの利用には問題なし

 ベンチマークの結果を見ると各テストでスコアが低く、かなり厳しい結果のように見える。だが実際に「Endeavor TN10E」を使ってみるとアプリの起動時にもたつくことはあるものの、全体的なWindows 8.1の操作は比較的スムーズだった。ゲームのプレーには厳しいが、メールや文書作成といったビジネスでの作業は快適に行なえるだろう。パワーや価格などのバランスから考えても、AMD A4-1200搭載タブレットの選択は「アリ」だ。




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