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これが未来のインターフェイスだ!!

世界初のLeap Motion内蔵17.3型ノートPC「HP ENVY17-j100 Leap Motion SE」

2014年02月24日 15時00分更新

文● 石井英男

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キーボードやマウスを使わないナチュラルユーザーインターフェイス

 HP ENVY17-j100 Leap Motion SEの最大のウリが、モーションセンサーデバイスのLeap Motionを内蔵していることだ。パームレストの右側にある、細長い棒状のものがLeap Motionである。Leap Motionは、赤外線を利用して、空中にある物体の動きを検出するセンサーであり、同時に両手の10本の指の動きを検出可能だ。Leap Motionの有効/無効の切替は、Fnキー+スペースキーで行う。

パームレスト右側にある細長い棒状のものがLeap Motionだ

 Leap Motionを利用できるのは、Leap Motion対応アプリで、通常のアプリの操作はできない。Leap Motion対応アプリは、専用サイト「Airspace Store」からダウンロードできるが、HP ENVY17-j100では、あらかじめLeap Motion対応アプリ専用ランチャーの「Leap Motion Airspace」がプリインストールされており、ランチャーに10個程度のLeap Motion対応アプリが登録済みなので、すぐにLeap Motionを活用できる。

専用ランチャーの「Leap Motion Airspace」。ここからLeap Motion対応アプリを起動できる

 Leap Motion Airspaceには、Airspace Storeへのショートカットタイルも用意されており、Airspace StoreからダウンロードしたLeap Motion対応アプリは、自動的にLeap Motion Airspceに登録されるので便利だ。

 Leap Motion対応アプリは、現時点で無料、有料あわせて180種類程度が公開されており、今後も増加が期待できる。対応アプリはゲームソフトが最も多いが、ろくろを回して粘土で造形するアプリやお絵描きアプリといった、クリエイティブツールも充実している。

Google Earthでは、オプション設定でマウス以外のコントローラを有効にすることで、Leap Motionでの操作が可能になる

 そのほか、Windowsの操作をLeap Motionで行うためのユーリティツールなども公開されている。いくつかのLeap Motion対応アプリを試してみたが、指の動きを検知する精度はかなり高いと感じた。対応ゲームソフトの中には、指の位置だけでなく、指の本数もプレイの重要な要素となるものがあったが、指を1本突き出すと画面に1つのポインタが表示され、2本にすると即座にポインタが2つになるのはなかなか面白い。また、「Google Earth」もLeap Motionに対応しており、手の動きで地球儀を自由に操ることができる。

Google EarthをLeap Motionを利用して操作しているところ

 マウスやキーボードを使わず、身体の動きなどで操作を行うインターフェースを「ナチュラルユーザーインターフェース(NUI)」と呼ぶ。NUIは、現在主流の「グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)」の次世代インターフェースとして期待されており、マイクロソフトも研究開発に力を入れている。コンシューマーゲーム機では、xbox360のkinectが全身の動きを検知する機能を持つが、PCで本格的なNUI対応デバイスを搭載したのは、本製品が初であろう(Webカメラを利用したジェスチャー操作が可能な機種は多いが)。

Leap Motion対応ゲーム「Dropchord」は、両手の指を使ってプレイする

ろくろを回して粘土を使った造形が可能な「zPots」。直感的で面白い

 Leap Motionでの操作は、やや慣れが必要な部分もあるが、いち早く次世代インターフェース環境を体感できるのは本製品の最大の魅力といえるだろう。SF映画などでは、身振り手振りでコンピューターを操作しているシーンがよく出てくるが、確かに未来感あふれたデバイスである。



(次ページ、「キーボードやクリックパッドも使いやすい」に続く)

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