"仕事はやっぱりPCで"の常識を覆すタブレット「Venue 11 Pro」 第2回
「保存・現像・見せる」をモバイル一台で
「Venue 11 Pro」は現像もOKなフォトストレージになるか? (2/2)
2014年03月25日 11時00分更新
データの読み書きがとにかく速い
さて、「Venue 11 Pro」はCPU性能から現像速度がそれほど遅くないとなると、次に気になるのがストレージやmicroSDXCカードスロットの性能だ。ここでは定番のClystalDiskMark 3.0.3での結果を見ていこう。
まずストレージから。128GBモデルになっており、到着時点での使用量は約19GB。100GB以上を使用できる状態で、シーケンシャルリード374MB/s、シーケンシャルライト223.4MB/sと良好な結果となった。RAWファイルは1枚あたり20〜30MBであることを考えると、USB 3.0対応カードリーダーからの読み込みの速さを期待できる。
次にmicroSDXCカードスロット。64GBモデルを選んだ場合にデータ置き場としての運用を真っ先に浮かぶため、これもClystalDiskMark 3.0.3でチェックした。使用したmicroSDカードは、サンディスク エクストリームプロ microSDHC UHS-I(8GB)。リード最大95MB/s、ライト最大90MB/s。UHS-I規格に対応したものを選んだ。
結果としてはシーケンシャルリード71.82MB/s、シーケンシャルライト68.55MB/s。内蔵ストレージと比較すると実用的な性能になっている。本体からmicroSDカードを取り出すには、SIMカードのようにトレイを引き出す必要がありとやや手間だが、Wi−Fi経由でデータを自宅のNASなどに送るのであれば、速度と容量のバランスのいいmicroSDカードを入れておけばいいだろう。
最後にUSB 3.0対応のカードリーダー。カードリーダーによって性能に差があるに加えて、SDカードなどのメディア性能の影響も受けてしまうが、手持ちのバッファローBSCR15TU3とSONY SF-16UXで試してみた。
SONY SF-16UXはリード最大94MB/s、ライト最大45MB/sのもの。下記スクリーンショットの通り、シーケンシャルリード87.64MB/s、シーケンシャルライト40.25MB/sとほぼスペック通りのスコアになった。そのため、現像ソフトからSDカードにアクセスし、必要なものだけ現像処理といった使い方にも耐えてくれる。
というようにストレージやmicroSDカード、USB 3.0ポートともに性能は上々であり、データサイズの大きいファイルのやり取りにも適している。なにかとデータを読み書きすることが多いというのであれば、「Venue 11 Pro」は選択肢のひとつになるだろう。
主なスペック | |
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CPU | Core i5-4210Y(1.50GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
ストレージ | 128GB SSD |
通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth v4.0、NFC |
インターフェース | USB 3.0端子×1、mini HDMI端子×1、micro USB端子×1 |
カードスロット | SDカードスロット |
本体サイズ/重量 | 約幅298×高さ177×厚さ15.4mm/約835g |
OS | Windows 8.1 |