"仕事はやっぱりPCで"の常識を覆すタブレット「Venue 11 Pro」 第2回
「保存・現像・見せる」をモバイル一台で
「Venue 11 Pro」は現像もOKなフォトストレージになるか? (1/2)
2014年03月25日 11時00分更新
Core i3やCore i5を選択可能なデル「Venue 11 Pro」。前回は充実した機能面や、オフィスで活用できる点を紹介した。「Venue 11 Pro」はAtomシリーズよりもCPU性能が高いため、フルPC的な運用以外にもタブレット形状を活かした使い方を思いつく人もいるだろう。そのひとつとして気になるユーザーが多そうなのが、フォトストレージとして活用できるかどうかだ。写真データを一時的に格納したり、発色のいいパネルでプリチェックを行なうといった作業は、いまではタブレットで十分に代替可能になっている。
またWindowsを搭載しているため、RAW現像ソフトのライセンスによっては、メインPCとタブレットにインストールも行えるため、出先で少し現像したり、誰かに見せたりといったことをとてもしやすい。そういう視点で見ると、「Venue 11 Pro」はストレージ容量を64GB/128GB/256GBから選べ、USB 3.0とmicroSDXCカードスロットも備えると、データの読み込み・一時保存としても都合のいい製品だといえる。
RAWデータを1枚あたり11〜14秒で現像
RAW現像ソフトは多数登場しているが、多くの人が使用していると思われるのは、Adobe Lightroom 5だろう。今回の「Venue 11 Pro」試用機はCore i5-4210Yを搭載しており、2020万画素のRAWデータ(SONY RX100M2)を現像してみたところ、1枚あたり11〜14秒で処理が終わった。デスクトップPCに及ぶほどではないが、モバイル環境での現像速度としては十分であり、SilkyPixシリーズでも近い速度での現像が行なえるものと思われる。ただいずれもタブレットに最適化されているわけではないため、各種UIはかなり小さくなってしまう。タブレット向けUIの搭載はあるかもしれないが、現時点ではスタイラスを用意するか、プリセットで対応するのが無難だろう。
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