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ドコモがリリース延期したTizenにソフトバンクなど15社参加

2014年02月14日 21時00分更新

文● 末岡洋子

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 Tizen Associationは2月12日(米国時間)、開発を進めている「Tizen」のパートナープログラムに新たに15社を迎えたことを発表した。この中には、ソフトバンクモバイル、Sprint、ZTEなどの名前もある。

 TizenはNTTドコモ、Samsung、Intelらが中心となり2011年に立ち上げたオープンソースプロジェクト。スマートフォンをはじめとしたモバイル端末のほか、家電や車載機器などさまざまな用途向けのOSを目指している。Tizen OSの開発は、Linuxカーネル開発の支援で知られる非営利団体Linux Foundationでホスティングされている。Tizen AssociationはTizenを推進する業界コンソーシアムとなる。

 パートナープログラムはTizenが2013年11月に正式に発足させたもの。参加企業はTizen Assoicationの作業グループ(Working Group)への参加、会合への参加の機会が与えられ、OSの開発に洞察やインプットなどの影響を与えることができる。発足時は36社の名前があがっていた。

 新たに加わった15社は、天気情報のAccuWeather、モバイルコンテンツのアクロディア、中国の検索大手であるBaidu、クラウドを利用したライブTVプロダクションのCloudStreet、3DモデリングやInternet of Things(IoT)技術のCyberlightning、ソフトウェア開発のDynAgility、モバイルゲームパブリッシャーGamevil、モバイルセキュリティのInside Secure、モバイルソリューション開発のIxonos、Linuxなどオープンソース専門のソフトウェア開発Nomovok、モバイル端末とクラウド間のメディア転送技術を開発するPiceasoft、モバイルソフトウェア管理のRed Bend Software、それにソフトバンクモバイル、ソフトバンクが買収する米国キャリアのSprint、端末ベンダーであるZTEの15社。

 Tizen Associationにはすでに、キャリアではNTTドコモ、Vodafone、Orange、KT、SK Telecom、LG U+などが参加、端末ベンダーとしては Samsung、Huawei Technologies、富士通、NECカシオ、LGなどが参加している。

 モバイル向けの新しいOSはTizenのほか、2013年に端末が登場した「Firefox OS」(Mozilla)、「Jolla/Sailfish OS」(Jolla)、開発中の「Ubuntu Touch」(Canonical)がある。日本のキャリアはFirefox OSにKDDIが参加しており、ソフトバンクモバイルの加入によりTizenには2社が参加している形となった。

 一方で、Tizenを主導し、チェアーも務めているNTTドコモはTizenベースのスマートフォンの発売を延期。1月中旬、NTTドコモは「当面見送り」と述べており、勢いがそがれた格好となった。このほか、ZTEやHuaweiはFirefox OS陣営にも参加しており、Sprintも2013年2月にFirefox OSの支持を打ち出している。


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