ゴツイCPUクーラーと水冷キットの
取り付けに挑戦!
さて、本来は第3回用のネタだったMini-ITXケースへの簡易水冷キットの取り付けだが、第3回用のもっとステキなネタを見つけてしまったので、水冷は第2回でチャレンジしていこう。
120mmファン×1を使用するタイプの簡易水冷キットの場合は、別段取り付けも苦戦しないのだが、120mmファン×2の場合は空きスペースの確保やケーブルマネジメントで苦戦をするユーザーが多いと思われる。また「A10-7850K」をしっかり冷却したり、オーバークロックするのであれば、大型のラジエーターのモデルを選びたくなるだろう。
さらには、「天板が透けているから、でっかいヒートシンク付けて魅せたいよね!」という同志もいると思われるが、残念ながらMini-ITXケースでは、取り付けできるヒートシンクが相当限定されてしまう。構造的にサイドフローを選びたいところだが、80mmファンを搭載するトップフローが安定といったところ。ファンレス用CPUクーラーもいけそうなのだが……形状次第と思われる。
それでは、まず大型CPUクーラーの取り付け具合から見てみよう。
水冷キットの取り付けは
けっこう大変かも……
以上、どれもケースに収まらないよ、という悲しみの記録を掲載したところで、簡易水冷キットの話にシフトしよう。水冷キットは、Corsair製ケースに取り付けるだけあって、同じCorsair製の「H100i」をチョイス。120mmファン×2を搭載可能なごついラジエーターを持ち、冷却能力の高さで人気だ。
また「250D」の製品紹介にも「H100i」対応とうたわれており、本体右側に取り付け可能になっている。“対応”といわれると楽に取り付け可能だと判断してしまうが、実際にはいくつかのポイントを留意する必要があり、その結果、取り付けパターンが限られているため、水冷化を思いついたユーザーのためにポイントを紹介していこう。
250Dは楽しめるケース
「A10-7850K」のOCもやりやすい
「250D」での組み立てチェックをしてきたが、作業環境が広いだけでなく、拡張性もあるため、「A10-7850K」単体でスタートしても、いずれはビデオカードの増設もやりやすい。
またストレージの脱着もしやすく、末永い運用にも適している。写真で見てもわかるようにエアフローが明確でありつつ、水冷化をしてみたり、80mmファン×2のマウントゾーンを活用してみたりといった遊びにも対応する。ちょうどWindows XPのサポート終了で環境刷新を考えている人が多いと思うが、「250D」で組んでみるのもいいだろう。
さて次回は、ACアダプターを使ってMini-ITXをさらに静音、小型化してみよう。
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