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KaveriとMini-ITXで今どきの小型PCを自作 第2回

水冷化に挑戦! Corsair製ケース「250D」がすんごくステキ

2014年02月20日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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ゴツイCPUクーラーと水冷キットの
取り付けに挑戦!

 さて、本来は第3回用のネタだったMini-ITXケースへの簡易水冷キットの取り付けだが、第3回用のもっとステキなネタを見つけてしまったので、水冷は第2回でチャレンジしていこう。

 120mmファン×1を使用するタイプの簡易水冷キットの場合は、別段取り付けも苦戦しないのだが、120mmファン×2の場合は空きスペースの確保やケーブルマネジメントで苦戦をするユーザーが多いと思われる。また「A10-7850K」をしっかり冷却したり、オーバークロックするのであれば、大型のラジエーターのモデルを選びたくなるだろう。

 さらには、「天板が透けているから、でっかいヒートシンク付けて魅せたいよね!」という同志もいると思われるが、残念ながらMini-ITXケースでは、取り付けできるヒートシンクが相当限定されてしまう。構造的にサイドフローを選びたいところだが、80mmファンを搭載するトップフローが安定といったところ。ファンレス用CPUクーラーもいけそうなのだが……形状次第と思われる。

 それでは、まず大型CPUクーラーの取り付け具合から見てみよう。

Thermalright製のファンレスCPUクーラー「HR22」。高さは159mm。イケるんじゃないかと思ってたのに、頭が飛び出してしまった……

見て欲しい、このみっしり具合

本当は、天板のクリアパネルから見てもみっしり具合がステキだよね、というオチで終わる記事だったが、これではフタが閉まらない(※編注:本企画はこれがしたいがためだけに生まれました)

天板のクリアパネルを外せば取り付けられるクーラーが多そうなのだが、クリアパネルは写真のようにていねいに取り付けられているため、覚悟が必要だ

Zalman製ファンレスCPUクーラー「FX-100」の場合。高さは157mm

CoolerMaster製「Hyper 103」。高さは138.5mm。ギリギリ取り付け可能だったが、天板をスライドさせる過程でクリアパネルにヒートパイプが接触したため、高さ137mmまでと考えるのがいいだろう

超巨大なPHANTEKS製「PH-TC14PE」も思わず挑戦。高さは171mm。圧倒的な突き抜けだ!

水冷キットの取り付けは
けっこう大変かも……

 以上、どれもケースに収まらないよ、という悲しみの記録を掲載したところで、簡易水冷キットの話にシフトしよう。水冷キットは、Corsair製ケースに取り付けるだけあって、同じCorsair製の「H100i」をチョイス。120mmファン×2を搭載可能なごついラジエーターを持ち、冷却能力の高さで人気だ。

 また「250D」の製品紹介にも「H100i」対応とうたわれており、本体右側に取り付け可能になっている。“対応”といわれると楽に取り付け可能だと判断してしまうが、実際にはいくつかのポイントを留意する必要があり、その結果、取り付けパターンが限られているため、水冷化を思いついたユーザーのためにポイントを紹介していこう。

まずラジエーターは内側。写真を見てもわかるように、24ピンが近く、ファンとぶつかってしまう

チューブはフロント側でないと背面インターフェースと接触する

チューブはフロント側になるが、フロント部分にある140mmファンと干渉するため、ファンを外す必要がある

ファンの向きは排気が安定だろう

こんな感じにギリギリ

水冷ヘッドの向きも重要。メモリスロット側にチューブが向いていると干渉してしまう

そのため、PCI Expressレーン側に向けることになる

メモリーを差した状態

天板のクリアパネルからも見えて、かっこいい

250Dは楽しめるケース
「A10-7850K」のOCもやりやすい

 「250D」での組み立てチェックをしてきたが、作業環境が広いだけでなく、拡張性もあるため、「A10-7850K」単体でスタートしても、いずれはビデオカードの増設もやりやすい。

「250D」は、Mini-ITXケースなのにパーツの取り付けが容易で、拡張性もバッチリ

 またストレージの脱着もしやすく、末永い運用にも適している。写真で見てもわかるようにエアフローが明確でありつつ、水冷化をしてみたり、80mmファン×2のマウントゾーンを活用してみたりといった遊びにも対応する。ちょうどWindows XPのサポート終了で環境刷新を考えている人が多いと思うが、「250D」で組んでみるのもいいだろう。

 さて次回は、ACアダプターを使ってMini-ITXをさらに静音、小型化してみよう。

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