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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第342回

今年もオリンパス「Stylus 1」が最強猫撮りコンデジだ!

2014年02月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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深夜の真っ暗な場所でもピタッと止まる!
驚愕の手ブレ補正

 続いて、300mm相当の望遠写真を。

 1枚は猫と遊んでる女性。遠くの様子をそっと撮れるのは望遠のよさ。真横から同じ高さの目線で撮るにはチルト式モニターが最適なのだ。

 そして連写する。連写すると、猫や手の動きが一番いい瞬間を選べる。

 あ、もちろんこれを撮ったあと、声をかけて掲載許可はもらってます。さてはそれを口実にナンパしているな、なんてことを思ってはいけません。いけませんってば。

猫を撫でている人を遠くから望遠で。猫的にはちょっと戸惑い気味なるも、ずっと彼女の周りにいたので懐いているのは間違いないところ。最近、よく訪れては一緒にぼーっとしてるそうです(2014年2月 オリンパス Stylus 1)

猫を撫でている人を遠くから望遠で。猫的にはちょっと戸惑い気味なるも、ずっと彼女の周りにいたので懐いているのは間違いないところ。最近、よく訪れては一緒にぼーっとしてるそうです(2014年2月 オリンパス Stylus 1)

Stylus 1を使ってて感心したのが、手ブレ補正の効きがいいこと。シャッタースピードが遅くてもしっかり撮ればブレないのだ。これは感心。

 深夜。駅近くだが商店街から外れているのでかなり暗い場所で、塀と家の隙間に猫を発見。庇にちょこんと2匹のっかってて、道路からそれを覗き込んでる我々をじーっと見ている。

 ISO 3200にシャッタースピードを上げても1/15秒という苛酷な状況で、まあ手ブレしたらしたでしょうがないかと、撮ってみたら、ほぼ止まってる。撮った方がびっくり。

深夜の猫。2匹でじーっとこっちを見てる。ちなみに、猫の奥には墓地がある。普段は墓地にいるんじゃなかろうか(2013年12月 オリンパス Stylus 1)

深夜の猫。2匹でじーっとこっちを見てる。ちなみに、猫の奥には墓地がある。普段は墓地にいるんじゃなかろうか(2013年12月 オリンパス Stylus 1)

 深夜になるとこのあたりに猫が出没するのは知ってたが、暗いから撮るのは半分諦めてたのだ。

 では、もっとアップで撮ってみようとISO感度をISO 6400まで上げて、300mm相当の望遠で狙ってみた。

 手ブレしにくいよう、EVFを覗き、脇をぎゅっと締め、息を止め、横にあった電柱に身体を預けて、数枚連写。

 家に帰って写真をPCに吸い上げてみたら、感度を目いっぱい上げたので絵は荒れていたけれども、ちゃんと撮れてたのだ。

かなり遠くにいたが、300mmあればちゃんと撮れるのだ。でも望遠になればなるほどわずかなブレが致命的になるので、こういうときは慎重に。想像以上にしっかり撮れていてびっくり(2013年12月 オリンパス Stylus 1)

かなり遠くにいたが、300mmあればちゃんと撮れるのだ。でも望遠になればなるほどわずかなブレが致命的になるので、こういうときは慎重に。想像以上にしっかり撮れていてびっくり(2013年12月 オリンパス Stylus 1)

 そんなわけで、昼間でも夜でも猫を撮れるという楽しいコンデジなのである。

 超望遠ってわけでも、超小型ってわけでも、超軽量ってわけでもないんだけど、実際に使いやすいのは全体のバランスがとれていて幅広いシーンに対応できるカメラなのだなと思うわけで、散歩するときはいつ猫に出会ってもいいよう、これを首からぶらさげておくのがおすすめなり。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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