このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

INSIDE the CLOUD

クラウドでタクシーに革新のうねりを

2014年03月24日 07時00分更新

文● アスキークラウド編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「日本交通タクシー配車」(以下、日本交通版)と「全国タクシー配車」(以下、全国版)――日本交通が開発した二つのタクシー配車アプリは、その利便性で好評を博し、昨年末にシリーズ累計100万ダウンロードを突破。今や、日本交通における配車件数の約2割(月当たり約4万件)がスマートフォン(スマホ)経由になっている。
 「日本交通のタクシー配車件数は年率約15%のペースで増加しており、タクシーの乗車率(稼働中のタクシーにおける旅客搭載率)も高まっている」と、同社のCIOで、財務部担当執行役員の野口勝己氏は説明を加える。

戦略性を帯びるIT

 配車アプリの開発は日本交通の経営トップ、川鍋一朗代表取締役社長の発案によるものだ。「急速に普及が進むスマートフォンをタクシーのサービスに結びつける」――川鍋氏の着想をCIOである野口氏が受け止め、ITの現場でカタチにした。その成功を境に日本交通におけるITの位置づけは変容しつつある。
 例えば、野口氏配下のIT組織で、配車アプリの開発を一手に担った日交データサービス(日本交通のIT関連会社)にしても、従来の主たる業務は、バックオフィス系システムの開発・運用だった。しかし今日では、売り上げ増への直接的な貢献など、より戦略性の高い役割が求められている。そうしたミッションを遂行する上で、カギを握る一つがクラウドに他ならない。

日本交通の野口CIOはクラウドのさらなる活用に意欲を示す

日本交通の野口CIOはクラウドのさらなる活用に意欲を示す

前へ 1 2 3 4 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中