UAE(アラブ首長国連邦)は2月9日よりドバイにてUAE Government Summit(政府サミット)を開催しているが、その中で小型無人機による配達サービスを試験運用(パイロットテスト)する計画を開始すること発表した。
小型無人機は各種国内のインフラ監視や地理的な調査に加え、政府文書(IDカードなど)や医薬品を配送するサービスにも利用される。公開されたプロトタイプ機は4つのローターを持つクアッドコアコプターで、GoProなどを搭載して空撮するような市販マルチコプター製品とサイズや外観はさほど変わりはないようだ。配達距離は最大3km、配送重量は約1.5kgという。現時点では遠隔操縦だが自律制御飛行の検証も進め、また顧客の確認のための指紋認証を搭載することも検討しているという。
昨年発表されたAmazonの無人配送機計画は連邦航空局の無人機運用の規制によってまだまだ実現は難しそうだが、UAEでは逆に政府主導で勧めようとしているのは興味深い。また、UAE政府サミットの各種発表を見ると、タブレットやスマホを活用して24時間利用各種の申請が行える行政サービスなども推進しているなど、スマートガバメントといった政治行政に関しても注目すべきところは多そうだ。
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