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ポイントは高性能か価格か?

選ぶべきWindows 8タブレットの勝者は?

2014年03月07日 15時00分更新

文● コヤマタカヒロ 写真●四宮義博

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128GBの大容量がキター!「レノボ・ジャパン ThinkPad 8」

 フルHD画質を超える1200×1920ドットの高精細表示に対応した8.3型液晶を採用する。CPUにはクラス最高性能となるAtomZ3770を搭載し、128GBの大容量ストレージも選択できる。液晶ディスプレーなどと接続するMicro HDMI 端子を搭載。充電だ けでなく周辺機器との接続に利用できるUSB端子は、高速データ通信ができるMicro-USB 3.0に対応する。8.8㎜の薄型モデルながら旭硝子製の強化ガラスを使用するなどし、ThinkPadブランドが培ってきた高い堅牢性や耐久性も兼ね備えている。

ThinkPad 8クイックショット・カバー(直販価格4347円)は、カメラを露出しするだけですぐ撮影できる

本体左側面カバー内に、microSDスロットを搭載。となりにはMicro HDMI端子も装備する

ThinkPad 8と組み合わせて使えるThinkPad Bluetoothワイヤレスキーボード(直販価格1万3041円)

USB3.0端子の実力を明らかに!

 8型タブレットのなかでも最も大きな8.3インチ液晶を搭載するのがこのモデルの特徴。ボディサイズは幅132mmだが、実際に持って見ると画面が大きく、さらに解像度が高いことでさらに大きく感じられた。また、本体背面がフラット仕上げとなっているため、片手で持つには若干不安も感じた。

ボディサイズ以上に大きく感じることもあり、携帯時にはしっかりと挟んで持ちたいと感じた。薄型なので、鞄などに入れたときにかさばることはなかった

 ThinkPad 8の特徴のひとつが、8型タブレットで唯一の、USB 3.0端子の搭載だ。これなら、大容量の外付けHDDなどにも高速でデータの書き込みができるはずだ。

 しかし、実際にテストしてみて、ThinkPad 8とUSB3.0接続の外付けHDDの組み合わせにはいくつかの注意点があることがわかった。まず第一に、8型タブレットが搭載しているmicroUSB端子では、バスパワー動作のポータブルHDDが動作できないということだ。このため、タブレット一緒にポータブルHDDを一緒に持ち歩いてバスパワーで運用ということはできないようだ。この問題は、別途ACから電源が取れる据え置き型HDDを使うことで解決できる。バックアップ用途ならそれでも問題はないだろう。しかし、ここでもうひとつの問題が発生する。

 ThinkPad 8が搭載するmicroUSB 3.0端子から3.0対応HDDに接続できるケーブルや、変換ケーブルの入手性が非常に低いのだ。「microUSB 2.0→USB 2.0メス」の変換ケーブルなら入手できるが、この場合、データ転送速度も2.0相当となってしまう。

 今回は運良く、「microUSB 3.0→USB 2.0メス」の変換ケーブルを入手できたので、早速データ転送速度を比較してみた。用意したのは1GB分のJPEG画像396枚。これをUSB2.0と3.0環境でそれぞれタブレットからHDDにコピーしてみた。

microUSB3.0変換アダプターを介して据え置き型のHDDと接続したところ。バスパワー動作に対応できないのもちょっと残念

 その結果は、USB 2.0端子を搭載するデルのVenue 8 Proでは、約53秒で転送が完了。USB2.0の変換ケーブルを使った「ThinkPad 8」が約51秒だったのに対して、USB3.0の変換ケーブルを使った時は、約42秒で転送できた。1GBで約10秒の高速化ができており、USB3.0端子の効果はハッキリと出ていた。

 なお、時期は未定だが、今後レノボ・ジャパンから純正のUSB 3.0変換アダプターを出荷する予定もあるということだ。

MiracastとHDMIの両方で出力が可能

 ThinkPad 8は映像出力端子としてmicroHDMI端子を搭載している。このため、HDMIケーブル(と変換コネクター)を用意するだけで、大画面テレビや外部ディスプレイなどに映像を出力することが可能だ。

 さらにデルの「Venue 8 Pro」と同様にワイヤレスで映像を出力できる「Micracast」にも対応。テレビ側が対応していれば、ケーブルなどを接続することなく映像が出力できる。

 実際に映像の出力をテストしてみた。まずHDMI接続では特になにかを設定する必要はなく、ケーブルを繋ぐだけで、すぐに画面が映し出せた。ただし、このとき注意したいのが、外部ディスプレイを接続した瞬間に、「ThinkPad 8」は画面の自動回転が停止し、テレビにあわせて自動的に横位置での表示となること。端末は縦持ちがデフォルトのため、縦向きの端末に横向きの画面が表示されるという形になった。これはMiracast接続時も同じだった。横位置での全画面を外部出力するためには、手動での設定が必要なようだ。

microHDMI変換アダプターを介してHDMIケーブルと接続。テレビにはすぐに画面が表示された

「Miracast」によるワイヤレス接続を行ったところ。接続してすぐの状態ではこのように横が切れる表示となってしまった

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