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使ってみなきゃわからない。デル「XPS 11」の素晴らしきモバイル性 第2回

モバイルノートとは思えない完成度の高さ

「XPS 11」の基本スペックとベンチマークをチェック! (2/3)

2014年02月18日 11時00分更新

文● 高橋量

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ピュアタブレットよりも高性能なパーツ構成

 XPS 11にはラインナップとして、CPUにCore i3-4020Y(1.5GHz)を採用した「ベーシック」モデルとCore i5-4210Y(1.5GHz)を搭載した「プレミアム」モデルが用意されている(それぞれに「Office Personal 2013」あり/なしを選択可能)。両CPUの大きな違いはCore i5-4210Yがターボブーストに対応している(最大動作周波数19.GHz)のに対して、Core i3-4020Yでは対応していない点だ。より高いスペックを求めるなら、上位CPUのCore i5-4210Yを選びたい。

XPS 11で利用可能なCPUの性能の違い
Core i5-4210YCore i3-4020Y
動作周波数1.5GHz
最大周波数1.9GHz-
コア数2
スレッド数4
キャッシュ3MB
最大TDP11.5W
グラフィックスインテルHDグラフィックス4200
ターボブースト対応非対応

「CPU-Z」による試用機のCPU情報

 グラフィックス機能はCPU内蔵のインテルHDグラフィックス4200を利用する。Haswell世代のCPUは全体的に内蔵GPUの性能が大きく向上してはいるが、XPS 11に搭載されているCPUはモバイル端末向けのYシリーズであり、グラフィックス性能よりも省電力性能に重点が置かれている。3Dゲームをプレーするには少々厳しいと考えておいたほうがいい。

「GPU-Z」による試用機のグラフィックス性能詳細

 メモリー容量は4GBで、ストレージには256GBのSSDを採用している。標準的なUltrabookでは128GB SSDを採用している製品が多いが、XPS 11なら全モデルで256GBと容量が大きい点が魅力だ。ちなみに試用機ではサムスンの「PM841 256GB(中身はSSD 840シリーズと同じ)」が搭載されていた。

「CrystalDiskInfo」によるストレージの詳細情報

ストレージのパーティション構成

デフォルトの空き容量は199GB程度

 次世代の無線LAN規格「IEEE802.11ac」に対応している点も大きな特徴だ。2×2 MIMO対応で最大通信速度は867Mbps。11ac対応無線LANルーターがあれば、無線ネットワーク内での通信を高速化できる。

デバイスマネージャーから「ネットワークアダプター」を開くと、11ac対応の「Intel Dual Band Wireless-AC 7260」を確認できる

 最近では省電力性能に優れたAtom(Bay Trail-M)を採用する2-in-1型ノートが増えてきているが、XPS 11のCoreプロセッサ Yシリーズは処理能力が高い。タブレットよりもパワーを求める人に最適なパーツ構成だと言えるだろう。



デル株式会社

 (次ページ、「モバイルマシンとしては十分な性能」に続く)

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