クラシカルな外観でも中身は最新仕様!
富士フイルム「FUJIFILM X-T1」
クラシカルな雰囲気と高画質がウリの富士フイルムのミラーレス一眼シリーズ。そのフラッグシップモデルとなるのが、2月15日に発売となる「FUJIFUILM X-T1」だ。
外観はXシリーズに共通したクラシカルな雰囲気を持ち、カメラマニアの心をくすぐる仕上がりだ。従来からのXシリーズはEVFを備えており、カメラの形状としてはレンジファインダータイプだったり、いわゆるコンデジスタイルが多かったが、X-T1ではレンズ光軸上のセンター上部にペンタプリズムを配置したかのような、一眼レフ風なスタイルを採用している。
見た目の雰囲気としてはレンジファインダータイプは古めかしさがあり、軽快感を感じるが、カメラをアイレベルで構えて撮ろうとするとやや安定性に欠ける面もある。しかし、一眼レフタイプの形状だと見た目に重厚感があるため一気に本気度が上がり、顔との一体感を得られることで安定しやすい面もある。
このあたりは各個人の好みで評価は分かれるだろうが、従来モデルよりも写真を撮ることをストイックに楽しむ層へのアピールが大きく感じる。
操作系はダイヤル操作がメイン。シャッタースピードの刻まれたダイヤルには懐かしさを感じる人と新鮮さを感じる人がいるだろう。
測光方式の切替や連写設定もそれぞれシャッターダイヤルとISO感度ダイヤルに同軸で配置され、撮影に直接関係する機能のほとんどはダイヤル操作になっている。
ダイヤルのクリック感は適度に重く、指先で軽く操作する感覚はいじっているだけで楽しくなってくる。本体の素材はマグネシウム合金で、ダイヤルはアルミを削り出しているため質感が高い。防塵・防滴構造にもなっているので屋外でのタフな扱いも安心だ。
また、ダイヤルでの機械的な操作以外にもコマンドダイヤルを使った電子的な操作も可能。前面と背面に用意された2つのコマンドダイヤルで、シャッタースピードや絞り値を選ぶことが可能になっている。
見た目のクラシカルさとは裏腹に中身は最新のデジタル技術が詰まっている。EVFは約236万画素の有機ELディスプレーを採用。同社の説明では表示タイムラグが0.005秒で世界最短とのことだ。
実際にEVFを試用した感じでも遅延を感じることはなかった。また表示倍率も0.77倍と大きくて見やすい。感覚としてはエントリー向けのAPC-S一眼レフよりもひと回り大きく見える感じだ。AFスピードもミラーレス型としてはかなり高速でストレスも感じない。
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