クラシカルな外観でも中身は最新仕様!
富士フイルム「FUJIFILM X-T1」
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クラシカルで重厚感のあるボディーデザイン。本体サイズは幅129×奥行き46.7×高さ89.8mmとコンパクト。重量は電池メディア込みで約440gで、手に持つとずっしりと重量感を感じる。色は黒のみで量販店では標準ズームキットが約17万円強となっている |
クラシカルな雰囲気と高画質がウリの富士フイルムのミラーレス一眼シリーズ。そのフラッグシップモデルとなるのが、2月15日に発売となる「FUJIFUILM X-T1」だ。
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背面液晶は3型(約104万画素)だ |
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チルト機構を備え、上下に可動する |
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側面には出力用のHDMI端子やリモコン用端子、USB端子などが備わっている | 電池交換は下、メディアは側面から交換する |
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ストロボは内蔵していないが、小型のものが付属。独立した電源スイッチはなく、持ち上げて使用状態にすると自動的に電源が入る |
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キットに付属する18-55mm。レンズ先端側からマニュアルフォーカス用リング、ズームリング、絞りリングが並ぶ |
外観はXシリーズに共通したクラシカルな雰囲気を持ち、カメラマニアの心をくすぐる仕上がりだ。従来からのXシリーズはEVFを備えており、カメラの形状としてはレンジファインダータイプだったり、いわゆるコンデジスタイルが多かったが、X-T1ではレンズ光軸上のセンター上部にペンタプリズムを配置したかのような、一眼レフ風なスタイルを採用している。
見た目の雰囲気としてはレンジファインダータイプは古めかしさがあり、軽快感を感じるが、カメラをアイレベルで構えて撮ろうとするとやや安定性に欠ける面もある。しかし、一眼レフタイプの形状だと見た目に重厚感があるため一気に本気度が上がり、顔との一体感を得られることで安定しやすい面もある。
このあたりは各個人の好みで評価は分かれるだろうが、従来モデルよりも写真を撮ることをストイックに楽しむ層へのアピールが大きく感じる。
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上面はダイヤルの存在感が目立つ。シャッタースピードダイヤルとISO感度ダイヤルの下にはそれぞれ測光方式と連写設定のダイヤルが同軸に配置されている |
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アルミ削り出しで質感の高いダイヤル。エンドレスで回転するシャッタースピードダイヤルには「A」マークだけロック機構が作動する。ISO感度は常時ロック機構が有効だ。下方に備わるドライブ設定と測光方式はフロント側に備わっているレバーで操作する |
操作系はダイヤル操作がメイン。シャッタースピードの刻まれたダイヤルには懐かしさを感じる人と新鮮さを感じる人がいるだろう。
測光方式の切替や連写設定もそれぞれシャッターダイヤルとISO感度ダイヤルに同軸で配置され、撮影に直接関係する機能のほとんどはダイヤル操作になっている。
ダイヤルのクリック感は適度に重く、指先で軽く操作する感覚はいじっているだけで楽しくなってくる。本体の素材はマグネシウム合金で、ダイヤルはアルミを削り出しているため質感が高い。防塵・防滴構造にもなっているので屋外でのタフな扱いも安心だ。
また、ダイヤルでの機械的な操作以外にもコマンドダイヤルを使った電子的な操作も可能。前面と背面に用意された2つのコマンドダイヤルで、シャッタースピードや絞り値を選ぶことが可能になっている。
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背面液晶の表示はXシリーズでほぼ共通したインターフェースだ |
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無線LANに対応しており、スマホからリモートでライブビューを確認しながら撮影したり、画像を転送することが可能だ |
見た目のクラシカルさとは裏腹に中身は最新のデジタル技術が詰まっている。EVFは約236万画素の有機ELディスプレーを採用。同社の説明では表示タイムラグが0.005秒で世界最短とのことだ。
実際にEVFを試用した感じでも遅延を感じることはなかった。また表示倍率も0.77倍と大きくて見やすい。感覚としてはエントリー向けのAPC-S一眼レフよりもひと回り大きく見える感じだ。AFスピードもミラーレス型としてはかなり高速でストレスも感じない。

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