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都知事選真っ盛り! iPhoneで痩せる真冬の体育祭

自転車に最適なデバイスを駆使して往くライフログ取得生活2

2014年02月08日 12時00分更新

文● 四本淑三

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スマートフォンと無線センサーの普及で便利に

 10年前と比べて通信端末事情は激変しました。その昔、どこか遠出する際には、必ず紙でできた地図をバッグの中に入れていたものです。また、ちょっとリッチでナードな自転車乗りは、GarminのようなGPSデバイスを使って、現在位置や走行速度、走行ルートをロギングしていたわけです。

 しかし今では、スマートフォンがあれば現在位置は簡単にわかる。GPSのトラッキングアプリを起動しておけば、速度と走行距離も簡単に記録できる。しかもクラウド対応。それに加えて自転車用のセンサー類も格段に進歩しました。

自転車・ランニング向けのスマートフォンアプリ「Starava」のトラッキングログを、PCのブラウザで参照。何のセンサを付けなくとも、iPhoneを持って走るだけで、走行ルート、高度、勾配、速度が記録される

 たとえば心拍計や速度センサーをスマートフォンと無線接続する「ANT+」という規格がありまして、この規格に対応していれば、センサーのメーカーが違っていても、同じスマートフォンのアプリで混在して利用できます。電波の届く範囲は狭いものの、消費電力の低さが特徴で、センサー類はボタン電池1個で1年ほど持ってしまうようです。

 ただ、iPhoneユーザーに関して言うならば、ドックコネクターに接続するANT+レシーバーはあったものの、Lightningコネクターになってからは対応するレシーバーが出ていません。

 そこでANT+に代わってBluetooth 4.0対応機器が勢力を拡大してきました。ANT+と同様、センサー側は低消費電力で、アプリが対応していれば、異なるメーカーのセンサーを混在して使えます。iPhone用の無線センサーはBluetooth 4.0が主流になって行くものと思われます。

腕時計型心拍計「MIO Alpha」

 動力装置としての身体の動作状態を知るには心拍センサーが必要です。前回試した「MIO Alpha」はBluetooth 4.0対応の腕時計型心拍計でした。腕時計の形をした本体の裏に、LEDとセンサーが付いており、それで血流を読んで心拍をカウントします。胸にチェストベルトを巻く必要がないのは便利至極。当然心拍センサーにはこれを使います。

こんなふうに腕に巻くだけで心拍数が測れる

裏側にはグリーンのLEDとセンサーが

 ではなぜ、心拍センサーが必要なのか。動力源たる身体をエンジンになぞらえるとすれば、その回転数に相当するのが心拍数。効率よくエネルギーに変換できる有酸素運動の領域、これ以上回すとオーバーレブになってしまう無酸素運動の領域が、身体の性能によって大体決まっております。張り切ってペダルを漕ぎまくってオーバーレブを繰り返すと早々にヘタレてしまいますが、心拍数をチェックしていればそれも防ぐことができます。

  この心拍データをiPhoneのアプリで取得し、GPSのトラッキングデータとつけ合わせると「あの坂をこれくらいの心拍で、これくらいのスピードで登った」とか「この走行のために消費したカロリーはこれくらい」といったことが分かるわけです。

 ただ、自転車野郎としては、心拍と速度以外に、もうひとつ欲しいデータがあります。それは「ケイデンス」です。

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