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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第341回

ぼけ感がたまらない!? フルサイズデジカメで撮る猫

2014年02月07日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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フルサイズのデジタル一眼レフで撮る!

 お次はニコンのD600。フルサイズセンサー一眼レフだが価格的には少し安め。50mmF1.8や85mmF1.8という明るい単焦点レンズを合わせると、飼い猫を撮りやすい。

 かふかが座布団で爪を研ごうとしてたのだ。これを許すとあっという間にボロボロになるんだけど、それよりは撮る方優先という甘やかしの飼い主であります。

右前足の爪が食い込んでるのがよくわかる1枚。ガシガシと爪をといでおります。それをこっそりと。ISO12800まであげて撮影(2013年11月 ニコン D600)

右前足の爪が食い込んでるのがよくわかる1枚。ガシガシと爪をといでおります。それをこっそりと。ISO12800まであげて撮影(2013年11月 ニコン D600)

 動きを止めるためにめいっぱいISO感度を上げてシャッタースピードを速くして撮影。おかげで爪を研いでる瞬間を撮れました。座布団はボロボロになったけど。

 で、最後はニコン Df。ちょいとお高めの、趣味のカメラ、というか道楽のカメラだ。フルサイズなのに1600万画素と画素数を抑えている分、高感度にも強いし、階調が滑らかなのが魅力的。

 まずは前ページ冒頭写真。かふかがたまたま大あくびをしてくれたので、開いた瞬間を狙ってみた。とっさに撮ったのだけどまあまあいい感じに。

 大五郎と違って歯が綺麗に揃っております。

「何撮ってんだよ」という目つきがちょっとおそろしげな大五郎。マニュアル露出で明るめに撮ってみた。ニコン Dfを手にするとついマニュアル露出で撮っちゃう。それがまた楽しい(2013年12月 ニコン Df)

「何撮ってんだよ」という目つきがちょっとおそろしげな大五郎。マニュアル露出で明るめに撮ってみた。ニコン Dfを手にするとついマニュアル露出で撮っちゃう。それがまた楽しい(2013年12月 ニコン Df)

 次は寝ている大五郎……なのであるが、シャッター音がしたとたん、薄目を開けてジロリと睨まれました。こえー。

 一眼レフだとどうしてもファインダーを覗いたまま真剣に近づいちゃうので、気配を感づかれやすいのだ。

気持ちよさそうに寝たのでそっと近づいて撮ってみた。白いので、丸くなって寝てる姿を遠くから見ると中華まんじゅうのよう(2014年2月 ニコン Df)

気持ちよさそうに寝たのでそっと近づいて撮ってみた。白いので、丸くなって寝てる姿を遠くから見ると中華まんじゅうのよう(2014年2月 ニコン Df)

 でも、気持ちよく寝ているときはほんとに平和。こっちが撮るぞ撮るぞオーラを出してるとすぐ気づかれるけど、さりげなくゆったりしてれば大丈夫。

 右に少し見えてるのがかふか。かふかの腰のあたりに頭を押しつけて昼寝中の姿。

 最後はきりっとしたヤツを。右から光が入ってるので顔だけほんのり明るくなってるのがミソ。こういうときは少しだけマイナスの補正で、暗いところがぎゅっと締まるように撮る。

かふかの横顔だけが入るように縦位置で狙ってみた(2013年12月 ニコン Df)

かふかの横顔だけが入るように縦位置で狙ってみた(2013年12月 ニコン Df)

 フルサイズセンサーのカメラはそれなりに高価なのでおいそれとは買えないのだけれども、とても魅力的なのである。

 いや別に、高価なカメラを無理して買うなら消費税が上がる前の今がチャンス! とあおりたいわけではありませんけどね。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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