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ツイートデータを研究用に公開するプロジェクトが始動

2014年02月06日 05時18分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 毎日5億件以上も発信されているツイートから世の中の動きを読み取ろうという試みがある。たとえば米調査会社のニールセンは、「ツイートで盛り上がるとテレビ視聴率も上がり、逆に、テレビ視聴率が上がるとツイートも盛り上がる点に着目。テレビ番組に関するツイートを測定するサービス「Nielsen Twitter TV Ratings」を提供している。

 膨大なツイートをビッグデータとしてさらに分析すれば、ビジネスではもちろん社会全体に役立てられる可能性も広がる。米ツイッターは現地時間5日、研究機関向けのテストプロジェクト「Twitter Data Grants」を発表したが、ツイッタージャパン公式ブログでは「、次に風邪が流行るタイミングなどの健康に関する情報や、地球の東側から順々に新年が明ける様子のように世界全体の動きなど、洞察や研究に役立つデータも存在」すると示唆する。

 「Twitter Data Grants」は、ツイッターが持つツイートデータをこれまでよりもオープンにし、外部の研究機関や研究者が必要なデータにアクセスできる機会を提供するもの。ツイートデータをどのような研究に役立てるかなどの研究企画案をツイッターに提出し、認められれば該当データにアクセスできるテストプロジェクトだ。募集締切は3月15日となる。

2012年10~12月のショッピングに関する米国でのツイート数の推移。ここから米ツイッターはショッピングにツイートが大きく影響していることを分析した

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