2.5インチSSDはあっさり認識
接続した結果、2.5インチのSSDは無事認識した。あまりにすんなりと動いたので拍子抜けしたくらいだ。SSDが動いたということは、2.5インチのHDDもイケるのではないだろうか? 2.5インチHDDが動けば1TBのSSDが約6万8800円なのに対して、2.5インチHDDならば1万円前後で購入可能と、ローコストで大容量化が可能となる。これは大きい。システムにSSDを利用、ファイルの保管に2.5インチといった使い方もできる。
2.5インチHDDは認識するが……
早速、Western Digitalの2.5インチHDD「WD10SPCX」(実売価格:11500円前後)を、SSDが接続されていたケーブルに接続してBIOSを起動させてみたところ、こちらもあっさりと認識。「これはイケる!」とガッツポーズを取り、起動ドライブを確認。SATAポートが優先されていたので、mSATAポートに変更・保存をして再起動をかけたところまでは良かったのだが……。
BIOSを抜けてWindowsを起動させようとすると、なぜかうんともすんとも、エラーメッセージすら表示されない。考えられる原因は電力不足か? 一旦、キーボード、マウス以外のUSB機器を外し、再度挑戦。立ち上がらず、電源ケーブルを差し直して、3度目の電源投入。
Windowsの起動画面が表示され、続いてCHECKDISKの画面が走り、無事にWindows 7が起動した。その後2.5インチHDDを外してmSATA SSDのみの環境で起動させようとした時にも、電源の抜き差しを一度行なう必要があった。
SSDを接続した際には、再現されなかったので、発生条件を追い込む必要があるが、もしも同様の接続を行って起動がうまくいかない場合は、一度、電源ケーブルを差し直してみるといいだろう。この現象は、たまたま購入した製品固有の問題の可能性もあるが、とりあえず「D54250WYK」のSATAポートに、2.5インチのドライブを差せば使えることは判明した。
3.5インチ光学ドライブは無理
調子に乗って今度は5インチサイズのBlu-ray Discドライブを接続してみた。ところが、こちらはBIOS上でも認識しなかった。予想するに、SATAの電源ポートから供給されている電力は5V程度で、一般的な12Vは提供されていない可能性が高い。
SATAポートを常用するには
ケースの加工が必要
SATAポートを使用するときの問題は、常にケースを開けっ放しの状態で使用しなければならないこと。NUCはゼロスピンドルなので異物が混入しても故障のリスクが少ないが、液体をこぼすとショートするし、ホコリも入りやすい。やはりフタをしたいところだ。今後はこの解決方法を探っていきたい。
なお、この改造はあくまで自己責任となる。故障してもメーカー保証は受けられないことを理解したうえで実行していただきたい。もちろん、ASCII.jp編集部でもその責は負わない。