カシオ計算機から、同社デジタルカメラ「EXILIM」ハイエンドモデル「EX-100」が発表された。3月下旬発売予定で、予想実売価格は9万円前後(なお、本記事中の写真は外観・画面表示ともに最終製品とは異なる可能性がある)。
従来のハイエンドモデル「EX-10」と同クラス、という位置づけだが、EX-10が光学4倍ズームなのに対して、EX-100は光学10.7倍のズームレンズを採用。オリンパスの「STYLUS 1」と同じレンズで、全域でF2.8という明るさを実現している。なお、EX-10はF1.8~2.5となる。
レンズ以外のハードウェアはEX-1Oと同じで、撮像素子に1/1.7型のCMOSセンサー(有効1210万画素)を採用し、画像処理エンジンに「EXILIMエンジン HS3」を搭載。3.5型(92万画素)の背面液晶は、上に180度、下に55度チルトが可能で、無線LANも内蔵する。
ただし、機能面は若干向上している。まず、露出とシャッタースピード固定のISOブラケティング撮影が可能になり、さらに2つの設定を掛け合わせて、計9枚のブラケティング撮影を行なう「2軸ブラケティング」では、「ホワイトバランス×彩度」「ホワイトバランス×コントラスト」が新たに追加された。
さらに、ブラケティング撮影の組み合わせ設定をカスタムメニューに登録できるようになったほか、撮った写真を本機でコピーする場合、従来機はグループとしてしか扱えなかったが、新機種は1枚1枚のコピーが可能となっている。
AFについても、25点のAFエリアから任意の1点を選択可能となり、より柔軟な撮影が可能。撮影時の画面も上下左右にリングやダイヤル、上下キーに割り当てた機能の設定値を表示できるようになった。
写真再生画面では、下方に前後の写真のサムネイルの表示が可能になり、写真を見比べての確認がしやすくなった。
撮影機能では、従来のタイムラプス動画撮影機能に加え、インターバル静止画撮影機能を搭載。静止画撮影なら動画よりも長い期間撮影が可能で、撮影した静止画は本機ど後から動画に変換することも可能だ。さらに、星空撮影に特化したモードも新たに搭載する。
