それにしても冬ですな。
毎年1~2回はカメラを持って雪のある場所へ出かけるのだけど、みなさまご存じの通り、猫は寒さが苦手なので、歩いてても猫を見かけることはまずない。
猫がいないわけじゃなくて、わざわざ雪中散歩姿を見せてくれないってだけで、飼い猫なら室内に、そうじゃなくても雪がなく、風が当たらない場所をうまいこと見つけてそこにいるわけで、出会うチャンスが激減するのだ。
そればかりはしょうがないので、あきらめてたのだが、先日雪の街を歩いてたら……足跡発見。
この狭い隙間をわざわざS字に歩くところとか、ど真ん中は歩かないところとか、近くに人間の足跡がないところから見て、猫に違いない、と。雪に足跡を見つけるとちょっとドキドキしますな。
結局、足跡だけだったのだけど、いることはわかった。あとは運だ。本当に運。何しろ猫探しに来たわけじゃないのである。
そしたら、少しだけ運があったようです。
建物と建物の隙間に、崖下へ降りていく階段があって「へー、ここを降りたらどこへいけるんだろう。それとも冬は雪に埋もれてるのかな、面白そうなら降りてみようかな」とふと覗きこんだら、階段下に見える道路をのほほんと歩いて行く、もふもふした物体を発見したのだ。
思わず手にしてたカメラで撮影。背中なのが残念だけど、まぎれもなく猫だ。真っ白な雪の上に猫は目立つのだ。
雪道を歩く猫である。
これは気になる、と階段を降りていくと、猫はとっくに遠くに行ってしまっていて、私の気配を感じて、一瞬止まる。
目が合う。背景が雪じゃないのでわかりづらいけど、軒下の雪が積もってないところを上手に辿って歩いていたのだ。
明らかに警戒してるのでこれ以上は追わなかったけど(というか雪が積もりすぎてて追えません)、雪がはらはら舞う中、猫を発見したのでありました。

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