スマホで始める「音楽アプリ部」 第31回
今なおフロアを沸かせ続ける、あのグルーヴが手軽に楽しめちゃいます
シンセサイザーの名機「TB-303」の音をスマホで楽しめる!?
2014年02月01日 12時00分更新
シンプルな作りかと思いきや、かなり骨太!
ノッツさんもダンス・ミュージック作りに挑戦!?
アンぽん 音を堪能したところで、どんどん打ち込んでいきましょう。リアルタイムステップシーケンサーなので、ループ再生しつつどんどん音やフレーズを作りこんでいくといいです。
ノッツ 音が気持ちいいので、繰り返し再生されてても飽きないですね。インターフェースも分かりやすいし。説明されなくてもどれがどういう機能なのか、感覚的になんとなーくわかりますね。
アンぽん なんとなく打ち込んでみましたか? 「Bassline」の1と2、そして「Beats」でいくつかフレーズを打ち込んだら、「Mixer」画面に行きましょう。
ノッツ ここでそれぞれのパートの音量を操作したり、入れた打ち込みのパターンをリアルタイムで選択できるんですね!
アンぽん さらには、「Fx」(エフェクター)もついています。タッチパッドで感覚的にエフェクトの値を操作できるので、これも楽しいですよ。トラック数としてはBasslineが2つとBeats1つの合計3つだけなんですが、なかなかどうして、エフェクトやパターンの組み合わせを工夫するだけでも幅広い音の展開が可能ですよ。
ノッツ マルチタッチコントロールに対応しているから、指を2本使って操作もできるし。シンプルな作りかと思いきや、これはかなり骨太なアプリですね。
アンぽん ……って、文字だけだと分かりにくいですよね。ダンスミュージックに造詣がまったくないアナタで構わないので、ちょっとアプリを操作してみて、動画に録ってください。
ノッツ 失礼な……! でも真実だから何も言い返せない! じゃあそういうジャンル初心者がRD3で遊ぶとどうなるかみせてやりますよ……!
アンぽん フ……フレーズがダサすぎる……! それにせっかくマルチタッチコントロール対応なのに、全部指一本でプレイしているじゃないですか! それに演奏中にもっと波形のノブも触って音を変えたりすればよかったのに。
ノッツ いっぱいいっぱいだったんですよ! 録画ボタン押すと緊張するじゃないですか! まあこんな動画ですけれど、大体どんな感じのアプリなのかわかっていただければと思います。僕はこういう音楽での音作りや展開の勘どころがまだ不勉強でよくわからないんですが、普段アシッド・ハウスとかを愛聴されているという方ならば、すぐにクールな音を鳴らせるようになるんじゃないでしょうか。
アンぽん ちなみに、作業ファイルのセーブ・ロードはもちろんなのですが、今鳴らしているループをそのままエクスポートも出来ます。メモ的にいろんなループをスマホを持ち歩きながら気楽に作って、ループをWAVでエクスポートして、それを他のDAWソフトで取り込んで編集する……という使い方もいいかもしれませんね。
ノッツ 楽器をたしなむ方なら、TB-303やTR-606発売当時のふれ込み通り、自分好みのフレーズを打ち込んで「リズム隊を自動演奏」させ、それに合わせて生楽器を演奏するのもアリですね。もちろん、このアプリ単体でもかなり遊べます!
アンぽん しかし発売当初はあまり注目されなかったシンセサイザーが、後に脚光を浴びて、さらにはそれをリスペクトした機材やアプリが出てくるようになり、現在も愛用されているとは。生まれたのが昔のものでも、良いものはずっとその輝きを保ち続けるのですね。
ノッツ まさしく。僕も最近は音楽するよりもマンガを描く機会の方が多いので……。手塚治虫先生のマンガ、読みなおして勉強しようと思いまして。実家に置いて上京してしまった『火の鳥』を、最近また買いました。
アンぽん おお。どうでしたか?
ノッツ いやぁ……登場人物が、どれも可愛くて。とくに「太陽編」のイノリちゃんって子が、なんというかこう……すごくドキドキする感じなんですよ。
アンぽん そこに満足してどうするんだよ! ちゃんと偉大な先人に学んで今に活かせ! ……それでは、今日はこんな感じで……。
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