今回のことば
「CEOに就任してからは5カ月だが、日本では12年間の経験がある」(日本オラクル 執行役社長最高経営責任者のデレク・エイチ・ウイリアムズ氏)
Oracle Exadata Database Machine X4とは
日本オラクルは、高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine X4」を発表した。すでに、三井住友海上あいおい生命保険およびMS&ADシステムズが、Oracle Exadata Database Machine X4を、生命保険の契約業務管理システムの稼働基盤刷新において採用。国内金融業がいち早く採用したところに、信頼性、安定性、そして高いパフォーマンスに評価が集まっていることが証明されるともいえよう。
製品発表にあわせて来日した米オラクル データベースサーバー技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのアンドリュー・メンデルソン氏は、「OLTP、データウェアハウジング、Database as a Serviceといったすべてのデータベースワークロードのための究極のプラットフォーム。堅牢性に関しても、多くの改善を図っている」と胸を張る。
Oracle Exadata Database Machine X4は、データベースサーバーからストレージ、ネットワークまで広範な技術を強化し、性能は50~100%向上、ストレージ容量は33~100%拡大させており、データベース・クラウド環境の基盤として最適なエンジニアド・システムになるとしている。
何100ものデータベースをDBaaSアーキテクチャとして単一のラックに統合することが可能となり、コストを大幅に抑えながらデータベース・サービス作成の俊敏性を向上させることを可能としたほか、物理フラッシュの大容量化と独自の超高速フラッシュ圧縮技術により、有効フラッシュメモリ容量を4倍に拡大。OLTP処理を大幅に高速化するという。キャッシュ用に搭載するフラッシュストレージは44.8TBと従来比で2倍にし、フラッシュ書き込み時のリアルタイム自動圧縮機能により、平均で2倍のデータ圧縮率を実現。実質4倍のキャッシュ容量を実現している。
この連載の記事
-
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう - この連載の一覧へ