アイフォーンやアイパッドがあればショッピングでの決済で事足りるかもしれない――米メディアのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ:THE WALL STREET JOURNAL)が「Apple Pushes Deeper Into Mobile Payments(アップルがモバイル決済に深く入り込む)」と題する記事を掲載すると、大手メディアの各社が反応した。
同報道によると、米アップル幹部のエディ・キュー(Eddy Cue)氏がモバイル決済に関する業界関係者と接触。一方で、オンラインストア事業の幹部だったジェニファー・ベイリー(Jennifer Bailey)氏を決済事業の担当に充てたという。
アップルでは現在、アイチューンズストア(iTunes Store)で音楽や書籍、映画、アプリなどを購入することが可能。直営店でもアイチューンズに登録したクレジットカード情報での支払いに対応するが、今回の報道にあるモバイル決済サービスが構築されれば、さまざまなモノやサービスの支払いがアイフォーンやアイパッドで行える。セキュリティ面ではアイフォーン 5sに搭載されている指紋読取機能を応用することも想定される。
現金を必要としない、スマホ等を使ったモバイル決済サービスには「ペイパルヒア(PayPal Here)」や「スクエア(Square)」などがあるが、アップルが独自サービスを構築すれば業界の既存サービスとっては大きなライバルとなる。スマホの占めるアイフォーンの割合が世界的にみて高い日本では、特に脅威となるだろう。