SHARKOONが2013年12月に発売した「SHA-BD28」は、前面と天板がメッシュで天板に140mm角までの大型ファンを搭載できる、ゲームPC向きのミドルタワーケースだ。

SHARKOON製ミドルタワーケース「SHA-BD28」。ド派手なこの製品をレビューしていこう
SHARKOON製品らしく、マザーボードベースを「ブルー」、「レッド」、「グリーン」の3色に塗装した3モデルを用意する。
それぞれのカラーバリエーションモデルには、マザーボードベースと同じ色で光るLEDファンを組み合わせており、なかなかハデなデザインだ。実売価格は8500円前後と、ゲームPC向けとしては比較的低価格なことも特徴の1つとなる。
内部のカラーと合わせたファンを装備
ラジエーターも搭載可能
まずは外観だ。シャーシ色はブラックで、ブロックを積み重ねたようなゲーミングケースらしい無骨なデザインだ。メッシュの前面には、上から下まで5インチベイのような凹凸が並ぶ。しかし実際に5インチベイとして使えるのは上部2つ分のみだ。下部分にはシャドウベイとファンを装備しており、ここに5インチデバイスは装着できない。
左側板中央部分は透明なアクリル板になっている。ゲームPCでは高性能でハデなPCパーツを組み込むことが多いだけに、動作中に内部の様子を眺めて楽しめるのはうれしい。右側板は中央部が1cmほど膨らんだ形状になっており、裏面配線に効果的だ。実際にどう便利かは後述する。
天板には140/120mm角ファンを2基、あるいは180mm径ファンを1基搭載できるファンマウンターと、防塵フィルターを装備している。このファンマウンターを使い、簡易水冷型CPUクーラーのラジエーターも搭載可能だ。
ただしSHA-BD28はミドルタワークラスの高さなので、ラジエーターとファンを付けるとマザーボードの上部に覆いかぶさることになるため、よく見えない箇所が出てくる。
また140mm角ファンのマウント穴がマザーボードに近いため、幅140/280mmクラスのラジエーターではマザーボードとの隙間が非常に狭くなって組み込み作業の難易度が跳ね上がる。幅120/240mmクラスのラジエーターまでにしておいたほうがよさそうだ。
