検証環境は?
それでは検証環境を紹介しよう。今回はR7 260のリファレンスカードのほか、比較対象としてGeForce GTX 650Ti Boost(以下、GTX650TiB)も準備した。比較対象としてはやや強力、かつほぼ市場から消滅しつつあるGTX650TiBを使うのは不本意なのだが、機材調達の都合ということでご容赦いただきたい。
テスト環境 | |
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CPU | Intel 「Core i5-4670K」(3.40GHz) |
マザーボード | ASUS「GRYPHON Z87」(Intel Z87 Express) |
メモリー | Crucial BLT2K8G3D1608ET3LX0(PC3-12800 DDR3L SDRAM 8GB×2) |
ビデオカード | Radeon R7 260リファレンスカード ELSA「GeForce GTX 650Ti Boost S.A.C」(GeForce GTX 650Ti Boost) |
SSD | Intel「SDSC2CT240A4K5」(Intel SSD 335シリーズ 240GB) |
電源ユニット | オウルテック AU-850PRO(850W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 8.1 Professional 64bit版 |
画質控えめならフルHDでもOK
まずは「3DMark」の「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」で描画性能をチェックする。
元々GTX650TiやGTX650に対抗するGPUであるため、GTX650TiBに負けるのは予想の範囲内。ただしGTX650TiB搭載カードの価格は安いもので19000円弱、これに対しR7 260カードの国内価格は15000円程度。性能がすごく高いわけではないが、手ごろな価格のGPUとしては健闘しているといえよう。
続いてはDirectX版の「Battlefield 4」。キャンペーン「Tashgar」開始時シークエンスのフレームレートを「Fraps」で計測する。解像度は1920×1080ドットに固定し、画質を“中”“最高”の2通りで測定した。
テスト前は推奨VRAMが3GB以上のゲームにVRAM 1GBのR7 260を組み合わせて動くのか心配だったが、それも杞憂だったようだ。しかしパフォーマンスは3DMarkのスコアよりやや厳しい結果になっている。画質を“中”に抑えてプレイ可能になる。PCでゲームをやりたいが、ビデオカードに数万円も投資できないという人にとってのビデオカードといえるだろう。
「Battlefield 4」がMantle対応になればまた評価も変わってくるだろうが、まったくリリースのタイミングが読めない現状では、価格なりという評価しかできない。デベロッパーとAMDの頑張りにも期待したいところだ。
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