デル発、ノート&タブレット型PCの超決定版「XPS 11」 第1回
押下できないタッチキーボードも特徴的
キーボードの360度回転でタブレットになる2-in-1ノート「XPS 11」 (1/2)
2014年01月24日 11時00分更新
デルの「XPS 11」は、11.6型で2560×1550ドットの超高解像度ディスプレーを搭載するUltrabookだ。ノートPCスタイルとタブレットスタイルで利用できるコンバーチブルノートPCでもあり、手軽に利用できるWindowsタブレットと、本格的な資料作成やしっかりしたメール作成などを必要とする場合に活躍できるノートPCとしての機能の両方を兼ね備えるPCとなっている。
シリーズラインアップとしては、CPUにCore i3-4020Y搭載の「ベーシック」モデルとCore i5-4210Y搭載の「プレミアム」モデルが用意さるが、今回は上位のプレミアムを試用してみた。
すっきりとしたデザインのコードレスパソコン
「XPS 11」は、デルが最近打ち出した「コードレスパソコン」というカテゴリに属する製品だ。長時間駆動のできるバッテリーを搭載していることなども条件としているが、本機は「コンパクトで持ち運びやすい」や「すっきり収納」という条件の方にぴたりと当てはまっている印象だ。
本体サイズは幅330×奥行き201×高さ11-15mm。重さは標準で1.13kgと、タブレット全般で考えると特別軽いというわけではないが、11.6型ディスプレー搭載のノートPCとしては十分に軽いといえる範囲だろう。
ノートPCとしてディスプレーを閉じた状態のスタイルは、かなりすっきりとフラットな印象だ。削り出しアルミ素材とカーボンファイバを利用しているということだが、トップカバー部はマットな質感だ。底面側も共通で、双方とも中央部にロゴが入ったシルバーパーツがあるだけのシンプルなデザインとなっている。素手で掴んだ時に滑ったりする心配はなく、指紋も目立たないのがうれしい。
手に持った感触ではしっかりとしたもので、端の方を持っても本体がたわむような不安定さはなかった。突起や凹凸のないデザインであり、十分な剛性感もあるため、気軽にバッグへ入れて持ち運ぶことができそうだ。
ディスプレーが約360度開いてスタイル変化
ノートPCと同じ感覚で開いたディスプレーが、そのままぐるりと約360度動く。トップカバーと本体底面が接する形でタブレットスタイルになる方式だ。もちろん、この途中で自由に止めることができる。
キーボードとディスプレーがフラットになるような置き方や、ヒンジを上にして三角のテント状に設置することも可能となっている。タブレットとして使う状態から、ディスプレーを起こしてデジタルフォトスタンドのような置き方もできる。ノートPCとタブレットという2つの使い方だけでなくいろいろな形で利用できるため、展示会でのデモンストレーションなどにも使いやすい。
二軸ヒンジで回転させるタイプと比較すると、ヒンジ周りがすっきりと薄く収まる上に、タブレットモードへの変化時にユーザーが行う動作が少なくて済む。どちらに捻るだとか、どういう手順で変化させるだとかいうことを全く気にせず、ただぐるりと開けばタブレットになってくれるというのはスムーズだ。
(次ページ、「押下できないタッチキーボードを採用」に続く)
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第回 デル発、ノート&タブレット型PCの超決定版「XPS 11」<目次> - この連載の一覧へ