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求められるデータ分析人材、マーケティングとDMPに期待

2014年01月23日 05時58分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 博報堂グループでデジタルマーケティング等を展開するスパイスボックスは23日、企業のデジタルマーケティング担当者を対象に「マーケティングにおけるデータ活用」について実態調査を実施した。

 マーケティングへのデータの活用状況には約半数が一定の満足を示し、その要因として「データ分析できる人材がいる」が64.4%を占めたことから、データアナリストやデータサイエンティストといった職種の人材がマーケティング現場で求められていることがわかった。2014年にチャレンジしたいデータ活用は、「部署間を連携したデータ統合」(48.5%)や「外部データの活用」(37.5%)、「自社の顧客データとソーシャルデータの統合」(34%)が上位を占めた。

 昨年は、企業をとりまくデータを統合・分析して課題解決につなげるツールとして、データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)が注目を集めた。スマホやタブレットといったモバイル端末の普及やSNSの利用が広がるとともに、ユーザー(顧客)から得られるデータも増加、多種多様化しつつあり、マーケティング現場でのDMPの役割は、今後、ますます高まっていくと期待されている。

 そこで、DMPについても調査を行うと、DMPの認知は約8割に達するも、内容まで理解しているのは約3割程度。DMPを導入している企業は1割に満たない状況だ。しかし、DMPへの興味・関心は高く、「情報収集をしている」のは50.9%、「具体的な検討に入っている」のが9.8%となった。

 DMPを導入済み、もしくはDMPに興味を持つという回答者に対し、DMPの導入目的を尋ねると、「顧客属性ごとのCRM最適化」(65.7%)や「サイトコンテンツの最適化」(55.8%)、「既存顧客・潜在顧客へのリターゲティング広告の配信」(47.5%)が上位に挙がった。既存客や見込み客を優良顧客へと導くためのCRMにDMPを活用しようという意向が強いようだ。

マーケティングへのデータの活用状況に満足している理由

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