“大きい”から使いやすいビジネス向けタブレット
エプソンダイレクトの新作タブレット「Endeavor TN10E」は、11.6型ながら11mmという薄さと、約780gという軽さを実現している。先行登場している他社のWindows 8搭載タブレットとカタログスペックを比べてみるだけでも、「Endeavor TN10E」の携帯性が卓越していることがわかる。この「大きいが、軽くて薄い」という点に、本製品の真価があるといえる。
“軽くてどこにでも持ち運べる”ことは、モバイルデバイス全般に要求されるハードルだ。本製品は本体重量は約780gで11.6型サイズでも軽量。ACアダプターを含めても約910gで、セットで持ち歩いても苦にならないだろう。しかし、タブレットの場合にはハードルがさらに追加される。それは“手に持ったときに使いやすい”ことである。バッグに入れて持ち運びやすいからといって、必ずしも手に持ったときに使いやすいとは限らない。
ノートPCに求められるのは、極論をいえば、デスクトップPCの代わりを務めること。デスクトップPCを外出先に持ち運びたい、というわけである。ところが、タブレットの場合には“紙”というメディアの代わりになることまで要求されている。紙と同じように手に取って、指先で快適に使えることが重要だ。タブレットには、ノートPCよりも多くのことが要求されているのである。
たとえば、営業先でプレゼンのデータを顧客に見せるときも、ノートPCの場合には、タッチパッドやマウスを使って画面を操作しなければならない。しかし、タブレットなら手に持って、指先だけで画面を拡大・縮小したり、ページを切り替えたりすることができる。このようなアナログ的な手触りが大事なのであり、それこそがタブレットのメリットだといえる。
