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NECダイレクトモデルは「LaVie G タイプZ」

LaVie Zの軽さは驚異的! バリバリ作業をこなす人のビジネスノートをレビュー

2014年01月20日 11時00分更新

文● 高橋量

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長時間の作業も快適な液晶ディスプレーとキーボード

 次に、「LaVie Z」の液晶ディスプレーとキーボードの使い勝手について見てみよう。作業をスムーズに行なう上で、この2つは特に重要な要素だ。

 液晶ディスプレーのサイズは13.3型で、解像度は2560×1440ドット。表面は非光沢のノングレア仕上げであるため、光の映り込みは少ない。IGZOパネルが映し出す映像は非常に高精細で色合いも自然だ。映像の色鮮やかさでは光沢のあるグレアのほうが上だが、作業を長時間行なう人には目が疲れにくいノングレアディスプレーの好ましいだろう。

超高解像度で省電力性能の高いIGZOパネルを採用。2560×1440ドットの表示が可能でdpiは221

 デフォルトではデスクトップの文字の大きさが最大の「200%」に設定されている。文字やアイコンが大きく表示されて見やすいのだが、情報量がちょっと少ないようにも感じた。かといって最小の「100%」に設定すると、文字がかなり小さくて読みづらくなってしまう。筆者は中間の「150%」ぐらいがちょうどよく感じたが、好みに合わせて調整できるのは便利だ。

 高解像度の液晶ディスプレーではデスクトップが広く、1画面あたりの情報量が増えるので作業効率は大幅に向上する。特にネット閲覧や文書作成時に威力を発揮するだろう。ただマウスカーソルを動かす量も増えるため、タッチパネルで操作したくなる場面もあった。タッチ対応モデルのLZ650/NSを選ぶ手もあるが、今後タッチ対応の超軽量モデルが登場することに期待したい。

 キーボードはテンキーなし85キー構成の日本語配列。キーピッチは約18mmでやや小ぶりだ。しかしキーとキーの間が離れているアイソレーションタイプであるため入力のしづらさや誤入力はない。ファンクションキーがやや小さいが、そのほかの特殊キーもサイズがしっかり確保されているので使いやすい。

テンキーなしの標準的な日本語配列キーボード。

 キーストロークは約1.2mmと浅め。これだけ浅いとキーを押したかわからないと不安になる人もいるかもしれない。だが意外にも「カタカタ」としっかりしたクリック感があり、リズミカルに入力することができた。キーを強く押し込んでもたわむことなく安定しているので、快適に操作できるだろう。入力時のキータッチはやや軽めといった程度で、長時間の作業でも疲れにくいはずだ。

 タッチパッドはパッドとボタンが一体となったクリックパッドタイプ。サイズは大きめで操作感も上々だ。ユニークなのはFnキーとスペースキーの同時押しでパッドのオンオフを切り替えられる点。キー入力時やマウス利用時にはオフにしておくとよい。

ビジネス用途には十分なスペック

 続いて、「LaVie Z」の各種ベンチマーク結果をご覧いただこう。

 Windows 8.1の快適さを表わす指針「Windowsエクスペリエンスインデックス」については、CPUの処理能力を表わす「プロセッサ」が「7.4」、メモリのアクセス性能を表わす「メモリ」で「5.9」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」で「5.1」、ゲームプレー時の3D描画性能である「ゲーム用グラフィックス」では「5.3」、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリ ハードディスク」では「8.0」という結果となった。

##表組み LaVie ZのWindowsエクスペリエンスインデックス(※winsat.exeを利用) プロセッサ 7.4 メモリ 5.9 グラフィックス 5.1 ゲーム用グラフィックス 5.3 プライマリ ハードディスク 8.0

 デスクトップとゲームプレー時の描画性能がやや低めである点が気になるが、ネット閲覧や文書作成が主体なら特に問題ないだろう。メモリについては容量が4GBであることを考えればやむを得ないところだ。

 マシンの総合性能を評価する「PCMark 8」では総合スコアが「2806」と悪くない結果だ。Ultrabookとしては平均以上のスペックを持っていることがわかる。

「PCMark 8」(Home Accelerated)のベンチマーク結果

 総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、DirectX9相当の「Ice Storm」で「29172」と十分な結果が出ている。人気のオンラインゲームではDirectX9で作られているものが多いため、多くのゲームを問題なく遊べるはずだ。ただし最高画質の高解像度でプレーするには少々厳しいだろう。DirectX10相当の「Cloud Gate」やDirectX11相当の「Fire Strike」はスコアが低め。残念だが、海外の大作3Dゲームをプレーするのは厳しい。

「3DMark」のベンチマーク結果

 バッテリー駆動時間の計測にあたっては、消費電力に関係するシステムの設定を以下のように変更している。

  1. 電源プランを「省電力」に設定
  2. 画面の明るさの自動調整をオフ
  3. ディプレイの明るさを40%に調整
  4. 無線LANを有効化

 ベンチマークソフトには「BBench」を使用し、60秒ごとのWebアクセスと10秒ごとのキー入力エミュレーションを有効にした上でテストを行なったところ、5時間22分でバッテリー残量が5%となり休止状態へ移行した。カタログ上の駆動時間は約9.2時間とされているが、これは計測用の特殊な環境化でテストを行なった結果だ。無線LAN経由でネットにアクセスする現実的なテストでこれだけ保てば十分といえるだろう。画面の明るさをもっと下げたり、ネットにアクセスしないときは無線LANを無効化するなどすれば、駆動時間がより長くなるはずだ。

 Windowsでは電源プランを変更することで、パワーを落として省電力性能を向上させたり、逆に消費電力を多くしてパワーを引き上げることができる。プラン変更のたびにいちいち設定画面を操作するのは面倒だ。そんなとき便利なのが、LaVie Zに用意されている「ECOモード」。あらかじめ2種類の電力プランを設定しておけば、Fn+F4キーを押すだけで電源プランを切り替えられるのだ。それぞれに「省電力」と「高パフォーマンス」を設定しておくとよい。

簡単操作で電源プランを素早く切り替えられる

 より長いバッテリー駆動時間を求めるなら、タッチ対応モデルのLZ650/NSを選ぶという手もある。CPUはCore i5-4200U(1.60GHz)でストレージは128GB SSD、液晶ディスプレーの解像度は1920×1080ドットだが、バッテリー駆動時間はカタログ値で約14.5時間と約58%向上する。



NEC Direct(NECダイレクト)


 

(次ページ、「LaVie Zなら長時間の作業も快適にこなせる」に続く)

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