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設計図は完全公開、自分で作る自分の車

世界初のオープンソース自動車「OSVehicle」

2014年01月10日 19時22分更新

文● 行正和義

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組み上げるのは1時間程度で済むというOSVehicle TABBY

 OSVehicleの「TABBY」は、オープンソースコンセプトでユーザーが設計に参加できるシンプルな組み立て式の自動車だ。

オープンソースとして設計図は完全公開されている

 ヨーロッパの拠点を置くOSVehicleは、小型車両のキット「TABBY」を開発し、現在プレオーダーを行っている。TABBYは2シーターもしくは4シーターのフレームキットにシートや電装などを取り付けて、1時間程度で組み立てられるという簡単な作りの小型EVキットカーなのだが、オープンソースコンセプトを取り入れているのが興味深い。フレームをはじめすべての部品の図面は公開され、ユーザー登録すれば無料でダウンロードできる。

OSVehicleはイタリアを本拠地、さまざまなエンジニアが集まって起業しているようだ

 昨年末に正式に立ち上がったばかりのプロジェクトで、現在フレーム(操舵装置/ブレーキシステム含むようだ)もプレオーダー状態。ラインナップされた「製品」にしてもフレームのほかはシート、EVパワートレイン、バッテリ、タイヤだけで、外装類はまるでない。とはいえオープンソースなので外装を追加するなり改良するなりは自由というわけだ。

今のところ買える(プレオーダー)パーツは限られているが、だいたい4000ユーロ(57万円)くらいあれば一応完成できる

 OSVehicleは2014年春には一通り走れるEVを出荷できるとしているほか、今年冬にはパワーユニットとしてハイブリッドエンジンも開発中だ。ハイブリッドエンジンは125ccガソリンエンジン+モーターで、出力25kW(34馬力)で、コンパクトにユニット化され搭載も容易という(フルEVでの選択は最大15kWモーター)。

開発中というハイブリッドエンジンはガソリンエンジンこそ125ccで同じだが、モーター/バッテリーが異なる3タイプを用意

 OSVehicleは、おそらく理工学系の教材的な用途がメインターゲットになると思われる(ある程度の路上走行が視野に入っているならはじめから保安部品も売るであろうから)。といっても、オープンソースという性質から考えるとひょっとすると公道バージョンなども出てこないとは言い切れない。将来がちょっと期待できそうなプロジェクトだ。

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