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トレンドマイクロ、2013年のスパムメールから14年を予測

2014年01月09日 05時03分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 トレンドマイクロは9日、「2013年のスパムメール脅威状況を振り返る」と題したブログを公開した。スパムメールの全体像において、13年は変化の年だったと振り返る。

 スパムメールの数は09年から10年、11年へと増加傾向にあり、12年にいったんは減少したものの、13年には再び増加した。スパムメールの特徴では、従来型のスパムメールもいまだに存在する一方、スパムメール送信者が検出を回避し、より多くのユーザーに被害を与えることができるようにしたいくつかの「改良」も確認している。

 13年に目立ったのは、第3四半期に入って増加を確認した健康関連のスパムメール。ダイエット関連から医薬品に関するものまで幅広く、同社が確認したスパムメール全体の30%を占め、毎日200万通以上が確認された時期もあったという。ニュース記事のテンプレートを利用しているケースが多く、スパムメール対策のフィルタによる検出を回避するほか、より本物らしくユーザーに見せるものもあり、CBSやCNBC、CNN、the New York Times、USA Todayといった米大手報道機関からの情報を装ったスパムメールも見つかっている。

 トレンドマイクロは13年のスパムメールの全体像から、14年に予測される脅威の先駆けを以下にまとめたので参考にしたい。
・スパム送信者は、検出を回避し、うまくユーザを餌食とするために、従来のスパムメールの手口を融合させる。
・スパムメールは、不正プログラムを拡散させる手段として引き続き利用される。
・スパムメール数という観点から、ソーシャルネットワークを利用したスパムメールは劇的な増加を経験する。

米大手報道機関からの情報を装ったスパムメールの一例

米大手報道機関からの情報を装ったスパムメールの一例

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■トレンドマイクロ公式ブログ

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