今年こそ65万円特別控除をゲットだ!
「やよいの青色申告14」で始めよう フリーランスの確定申告
どうも、カリーさんですっ! いきなり「いやお前誰だよ!」「なんで覆面なんだよ!」と総ツッコミを受けそうですが、「富士見iPhoneクラブ」や「スマホ総研」といったASCII.jpの連載に出演している覆面フリーライターであります。初めましての方は、以後お見知り置きを。
いつもはスマートフォンの話に関して、だらだらと座談会をやっているわけですが、今回はなぜか白羽の矢が方向を間違えたのか私にブスーッと刺さって青色申告ソフト「やよいの青色申告14」についてレビューをすることに……。早速、行ってみましょー!
年に1度の「還付金を取り戻そう」大作戦!
確定申告といえば、フリーライター(個人事業主)の身にとってかなり重要な毎年恒例の行事。というのも、ボーナスともいえる還付金をゲットするための大切な手段だからです。
事情を知らない方に簡単に説明すると、フリーライターの原稿料は出版社が支払う際、1割が源泉徴収として税務署に納められています。たとえば、1万円だったら1000円が引かれて、実質9000円しか振り込まれません。実際はいろいろな経費がかかっており、儲けはもっと少ないのですが、そんな事情はお構いなしに強制的に1割が引かれる訳です(ほかにも復興特別所得税とかもあります)。
カリーさん的には、iPhoneやAndroid端末とその周辺機器はもちろん、原稿を書くのに必須なパソコン、撮影に使うカメラやレンズ、インタビューの下調べに必要な雑誌や書籍、仕事用に使っている自宅のスペースなど、さまざまな経費が毎月オサイフから滝のようにガンガン出て行っております。あとは保険とか年金ですね。
かなりざっくりな言い方をすると、その年のお金のやり取りを確定させて、納めすぎた分を返してもらおうというのが、2月中頃から始まる確定申告なのです(まぁ帰ってきた還付金は、その年の住民税や国民健康保険、国民年金に消えるわけですが……)。
カリーさん的には、もう7、8年ほど確定申告をしておりまして、そこそこ慣れてきました。1年間、月ごとにわけてレシートをバインダーにしまっておき、3月の締め切り間際になったら1日で一気にExcelに打ち込んで計算。国税庁のウェブサイトで、出版社からもらった支払調書、そこから経費の合計を引いた所得合計、年金・保険料、医療費などをぺちぺちと入力していって印刷。最終日に該当する税務署に持っていって、行列に並んで置いてくるという流れですね。
もう少し詳しく話せば、青色申告なのですが、複式簿記の帳簿をつけてないため、特別控除の金額が白色よりはマシな10万円というダメな感じです(普通は65万円)。数年前、「ん、青色申告というものに申し込めば、特別控除が増えるらしいぞ!」と勢い余って「青色申告申請承認書」を税務署に出したはいいものの、「……複式簿記って何?」とか「この経費は何の勘定科目に入れればいいの?」といった、アルプス山脈のごとくそびえ立った困難がどうしても超えられなかったため、あえなく断念しておりました。
そんな折、青色申告の記事に出演したことがきっかけで、「なんだカリーさん。青色申告の届け出だしてるなら、65万円の特別控除を受けないと意味がないよー!」と担当編集さんからいただいたのが、やよいの青色申告14でした。というわけで、前置きがチョーチョー長くなりましたが、今年は初めて会計ソフトを使って青色申告をやってみましたよ!
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