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Illustratorで地味な地図を一瞬で塗り替える方法

2014年01月24日 13時00分更新

文●神速デザイン編集部

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 Illustratorで作った会社案内の地図。今度のイベントのDMでも使い回したいけど、デザインがイメージと合わない。選択ツールでオブジェクトを選んで、塗りのカラーを変更して、線のカラーも変更して、と……。

 なんて、面倒な作業やっていませんよね? 細かいオブジェクトが多い地図では、オブジェクトを選択するだけでも面倒なもの。おまけに、線と塗りをそれぞれ選んで変更するのは手間がかかります。

 そんなときは、Illustratorの「オブジェクトを再配色」機能を使いましょう。線や塗りのカラーを一気に変更、入れ替えができるので、「やっぱり建物の色は黄色にして、道路の色も明るくして!」なんて無茶な注文にもすばやく対応できます。

ターゲットタイム:30分→3分

 最初に、地図上の建物の色を一気に置換してみましょう。以下の地図では、建物の種類によって微妙に異なる色が使われています。今回は、目標物(NO.1/NO.2/No.3の建物)以外をすべて明るいグレーに統一します。

 地図全体を選択して、コントロールパネルの[オブジェクトを再配色]を選びます。

 ダイアログが表示されます。[現在のカラー]の、濃いグリーンを明るいグレーのエリアにドラッグ&ドロップします。

 [現在のカラー]が以下のようにまとめられます。

 同様にして、パープルとグレーをつかんで、明るいグレーのエリアにドラッグ&ドロップします。

 右側の[新規]カラーの▼ボタンをクリックし、彩色方法を[変更しない]にして[OK]をクリックします。

 3色で描かれていた周囲の建物の色が、すべて明るいグレーに統一されました。

線も塗りも一気に置換してデザインをリニューアル

 前の例は建物のカラーを統一しただけでしたが、[オブジェクトを再配色]を使うと、塗りや線の種類に関係なく、オブジェクトのカラーを一度の操作で変更できます。[オブジェクトを再配色]のダイアログで、[新規]のカラーに置き換えたい色を指定してみましょう。

 地図全体をアースカラーで再配色したのが以下の地図。

 原色に近い明るい色で全体を再配色すると、以下のようなポップな地図になりました。

 Illustratorには時間短縮に効く便利な機能がたくさんあります。忙しい人こそ、便利な機能をどんどん活用して、日々の単純作業を効率化。その分、クリエイティブな時間を確保しましょう。

この続きは『神速Illustrator』で!


 本記事は、書籍『神速Illustrator [グラフィックデザイン編] CC対応』(五十嵐華子、尾花 暁、川端亜衣、金山達夫、茄子川導彦、ヤマダジュンヤ 著)で紹介されているテクニックをもとに執筆しています。

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  • 形態:B5変型 (296ページ)
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