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Officeで始める快適Mac生活 第5回

Office for Macのショートカットキーを知り、罫線を便利に使いこなす

2014年01月09日 12時00分更新

文● 海上忍

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罫線はショートカットキーでラクラク(Excel)

 グラフ作成など多種多様な機能を備えるExcelだが、表計算ソフトと言われるだけあって、基本はやはり「作表」。整然とした表をスピーディーに、効率よく作成する機能が求められているのだ。そして仕事場など入力速度が必要となる環境では、キーボードから手を遠ざけずに済むための工夫が役に立つ。

 作表作業の速度向上には、罫線用ショートカットが効果的だ。引くことができる線は、もっともシンプルな実線に限定されるが、[表]リボン上の[罫線を引く]やセルの書式設定画面を使うより、圧倒的に短い時間で表を作成できる。1ランク上のテクニックとして覚えておくといい。

罫線用ショートカットキー(Excel for Mac)
目的 ショートカットキー
下の外枠罫線を引く/削除する command+option+下方向キー(↓)
上の外枠罫線を引く/削除する command+option+上方向キー(↑)
右の外枠罫線を引く/削除する command+option+右方向キー(→)
左の外枠罫線を引く/削除する command+option+左方向キー(←)
選択範囲に外枠罫線を引く command+option+数字0キー
選択範囲に外枠罫線を削除する command+option+ハイフン(-)

 ルールとしては、罫線を引きたいセルを選択し、[command]キーと[option]キーを押しながら罫線を引きたい方向の方向キーを押せばいい。たとえば、選択しているセルの左側に罫線を引くのであれば、[command]+[option]+[左方向キー(←)]キーの組み合わせがショートカットキーとなる。セルの四辺に罫線を引きたければ、[command]+[option]キーを押したまま上下左右の方向キーを順に押せばいいのだ。このテクニックは、セルを範囲指定したときにも利用できる。

 罫線を消す場合も操作は同様、使うショートカットキーは同じだ。罫線を引くときは実線しか対応しないが、消すときはどのような線種にも対応するので、二重線や破線などほかの方法で設定した罫線を消すときにも利用できる。

罫線を引きたい範囲を選択し、[command]+[option]キーを押しながら上下左右の方向キーを押すだけで、実線で区切った表を作成できる

自分なりのショートカットキーを作る

 Office for Macでは、オリジナルのショートカットキーを作成することも可能だ。初期設定ではショートカットキーが定義されていない機能があるため、自分なりに使いやすいキーの組み合わせを登録しておくといいだろう。Excel/Wordとも、メニューバーから[ツール]、[ショートカットキーのユーザ設定...]の順番で選択すれば設定画面が現れる。

 Excelで下二重罫線にショートカットキーを割り当てる場合を例に説明してみよう。まず、設定画面の[分類]欄で[すべてのコマンド]を選択する。これは、[ファイル]や[編集]などメニューバー上の大項目に下二重罫線を引くコマンドが用意されていないためだ。次に、[すべてのコマンド]欄で[下二重罫線]を探して選択すると、現在のキーが(定義されていれば)表示される。初期設定では未定義なため何も表示されないはずだ。

 割り当てるショートカットキーは、適当に決めると忘れてしまうため、[command]+[option]+方向キーという基本形に沿ったほうがいい。二重線なだけに、[command]+[option]と[等号(=)]キーなどの組み合わせが適当だろう。組み合わせが決まれば、[割り当てるキーを押してください]欄をクリックしてから、[command]+[option]+[等号(=)]キーを押す。最後に[割り当て]ボタンをクリックすれば、[command]+[option]+[等号(=)]キーを押すと下二重罫線が引けるようになるはずだ。

下二重罫線など初期設定では割り当てのない線種にショートカットキーを割り当てれば、罫線を引く作業はさらに効率化できる

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