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最新+無料のHyper-V Server 2012 R2に触れてみよう! 最終回

初めての仮想化でも大丈夫!な仮想化プラットフォーム入門

物理マシンからの仮想化(P2V)、Azureクラウドへの展開

2014年01月08日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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仮想マシンをAzureクラウドへアップロードしてみる

 第1回記事でも触れたが、マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」では、多数あるサービスの1つとしてHyper-Vベースの仮想環境(IaaS)を提供している。手元のHyper-V Serverで作成し、OSやアプリケーションがセットアップ済みの仮想マシンをアップロードすれば、そのままクラウド上でも実行できるわけだ。

 本連載の締めくくりとして、手元のHyper-V Server上で作成した仮想マシンをAzureクラウド上へアップロードし、起動する操作を試してみたい。アップロードする対象は、前回記事で作成したWindows Server 2012 R2評価版の仮想マシンにしよう。

Windows Azureを「無料で使う」ための登録作業

 これまで本連載で何度か使ってきたWindowsの評価版のように、Azureにも無料で使える「評価版」が存在する。今回はこれを活用してHyper-V ServerとAzureの連携を試してみたい。

 Azureの無料評価版は、Azureのフル機能(すべてのサービス)が1カ月間、1万7000円相当分まで無料で使える権利(サブスクリプション)が1度だけもらえるというものだ。なお、Azureのサインアップにはクレジットカードかデビットカードの登録が必要である(もちろん無料版なので課金されることはない)。詳しくは次のページの説明を参照してほしい。

 まずはAzureにサインインする。第3回記事でWindows Server 2012 R2評価版をダウンロードしたページを開く。

Windows Server 2012 R2評価版のダウンロードページ。プルダウンメニューで3つめの「~ on Windows Azure」を選び「今すぐダウンロードする」をクリック

Microsoftアカウントでサインインするとこの画面が開く。迷わず「Try it now」をクリック

 これでAzureへの登録画面が開くので、ユーザー情報などを登録する。

サインアップ画面。携帯番号は「日本(+81)」を選択し、携帯番号の頭の「0」を除く数字(たとえば「090-1234-5678」ならば「9012345678」)を入力。「テキストメッセージを受信」をクリックすると、携帯電話に6桁の確認コードが届く

サインアップ画面続き。確認コードを入力すると「支払情報」欄が表示される。クレジットカード番号やCVV(セキュリティコード)、住所などを入力。最後に「Windows Azureの契約……に同意します」にチェックを入れて「購入」

 これで無料評価版のサブスクリプションが“購入”できた。サブスクリプションの一覧画面が開き、無料評価版の残り日数や残りクレジット(使える額面)が表示される。

アカウント画面(購入済みサブスクリプションの一覧)。無料評価版の残り日数、残りクレジットはいつでも確認できる

ちなみに「今すぐアップグレードしてください」というリンクをクリックすると、有料版(従量課金制サブスクリブション)への移行案内が表示される。今回はひとまず「いいえ」でよい

(→次ページ、ローカル環境側の仮想マシンアップロード準備)

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