最新+無料のHyper-V Server 2012 R2に触れてみよう! 最終回
初めての仮想化でも大丈夫!な仮想化プラットフォーム入門
物理マシンからの仮想化(P2V)、Azureクラウドへの展開
2014年01月08日 14時00分更新
仮想マシンのエクスポートとインポート
上述のWindows 8.1や前回記事のWindows Server 2012 R2では、仮想マシンを新規作成し、そこにOSインストール済みの仮想ディスク(VHDファイル)を接続した。だが、この方法では仮想マシンの設定(たとえば仮想CPUの個数、メモリ容量など)まではコピーできないので、毎回仮想マシンの作成と設定を行うことになる。どう考えても楽しくない作業だ。
仮想マシンの設定も含め、仮想マシンを“丸ごと”取り出したり取り込んだりしたい場合には、Hyper-Vのエクスポート/インポート機能を使う。
エクスポートから見ていこう。Hyper-Vマネージャーで対象の仮想マシンを指定して操作メニューで「エクスポート」を選ぶと、Hyper-V Serverマシン上の保存先フォルダを指定するダイアログが表示される。フォルダを選択して「エクスポート」をクリックすれば、そこに仮想マシン名のフォルダが出来る。
このフォルダを開くと3つのフォルダがある。それぞれ仮想ディスク、スナップショット(差分仮想ディスク)、仮想マシンのデータを格納している。このうち仮想マシンのフォルダ(Virtual Machines)には、XML形式で書かれた仮想マシンの設定ファイルが保存されている。いわば“仮想マシンの設計図”だ。
これら3つのフォルダはバラバラにしないように(要は仮想マシン名のフォルダ丸ごと)取り扱うようにしよう。
一方、インポートは操作メニューの「仮想マシンのインポート」から行う。ウィザードが起動すると、インポート元のフォルダを指定するよう求められる。ここで、先ほどの仮想マシン名のフォルダ(配下の3つのフォルダではない)を指定する。少しわかりづらいのが、次に出てくる「インポートの種類の選択」だろう。これはインポートした仮想マシンの復元先や復元方法を選ぶものだ。
「インプレースで登録する」を選択すると、インポート元のフォルダをその位置(パス)のまま仮想マシンとして使う。「復元する」を選択すると、仮想ディスクや仮想マシン設定ファイルをデフォルトの格納先(またはユーザーが指定したフォルダ)にコピーして、それを使う。「コピーする」も「復元する」と同様だが、インポートした仮想マシンに新たなID(Hyper-Vが仮想マシンを管理するためのユニークID)を割り当てるので、1つのインポートファイルから複数の同じ内容の仮想マシンを作成できる。
(→次ページ、仮想マシンをAzureクラウドへアップロードしてみる)

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