フリーランスのための「はじめての確定申告」対策会議

白色申告も義務化の戦慄! 青色申告と合わせて帳簿付けを解説

アスキー書籍編集部 写真●村田善一

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具体的な白色申告の帳簿付けとは?

メンバー中唯一の青色申告者だけに余裕のお昼寝タイムのカリーさん

宮原 いくら簡単とはいっても、帳簿を付けるときに一定のルールを作っておくと、確定申告のときに楽になりますよ。

四日市 どんなルールですか?

宮原 おすすめは「勘定科目」ごとに帳簿付けしておくことです。

 勘定科目?

宮原 お金の使い道を示す分類のこと。たとえば仕事の必要経費とひと口にいっても、電車賃なら「旅費交通費」、携帯電話の代金なら「通信費」、という風にある程度の項目に分けておきます。これが勘定科目による分類です。

ハッチ 必要経費をさらに細かく分けたものが勘定科目ってことですね。

宮原 必要経費だけじゃなく、「売上高」「車両」「借入金」なども勘定科目なんですよ。仕事に関するすべての取引を分類しておきます。

四日市 なぜ勘定科目ごとに分けておくといいんですか?

宮原 白色申告をするときに、税務署に提出する書類は「確定申告書B」と「収支内訳書」ですが、この収支内訳書には勘定科目ごとに必要経費などを記載するようになっています。つまり、帳簿付けのときにあらかじめ勘定科目ごとに分けておくと、確定申告のときにいちいち集計しなくて済むので簡単なんです。

収支内訳書は1年間の収入と支出を勘定科目の分類ごとに表したもの

四日市 なるほど。手間が省けるんですね。

ハッチ ボクはソフトに入力しているので、自動的に分類されてはいるんですけど、家に来てくれた税理士の人は、ガソリン代とか交通費とか、分類ごとにレシートをホッチキスで止めておくといいよってアドバイスしてくれました。

宮原 フリーランスの人だと必要経費の整理が中心になると思いますが、細かい使い道まできちんと記録しておくことが大事です。何に使ったお金か分からないというのはまずい。

白色申告の「法定帳簿」例

 収入や必要経費を記載した帳簿(法定帳簿)の書式はとくに決まっておらず、内容がきっちりしていれば自由だ。取引の日付、取引の具体的な内容、金額を忘れずに記載しよう。下の例は国税庁が示している記載例に沿ったもので、このように勘定科目ごとに記入欄を設けておくと、収支内訳書に転記しやすくなるので、確定申告時の作業が楽になる。

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