企業や商品・サービスの売上アップ、ブランド力の向上などを目的に、Facebookのアカウントを取得するのはもはや当たり前!? 肝心なのはFacebookを活かしきれているかどうかだ。アイ・エム・ジェイ(IMJ)が25日に発表した調査レポート「企業Facebookページ年間ランキング2013」には、Facebook活用のヒントがあふれている。
同ランキングは、2013年に各企業のFacebookページに投稿された記事への「いいね!」「コメント」「シェア」の平均数(12月9日集計)をもとにし、「ファン数ランキング」「いいね!数平均ランキング」「コメント数平均ランキング」「シェア数平均ランキング」の4つをまとめている。
2012年はファン数が100万人を超える企業Facebookページは存在しなかったが、13年には4つも登場。14年はさらに100万人規模を超える企業が増加すると予想される。ファン数の少ないページでも、良質なファンの獲得に成功しているケースも見られ、たとえば「いいね!」ランキングで7位の「土屋鞄製造所」は、ファン数が23万人規模ながら、「いいね!」の平均は8200を超えている。その理由は、「中の人の息遣いが感じられるような四季の取り入れ方と革製品の魅力を伝える投稿のバランスの良さにある」とIMJは分析する。
「いいね!」「シェア」の上位ランキングの傾向は類似し、「いいね!」と「シェア」の上位6位までは企業も並び順もまったく同じランキング結果となった。ところが、「コメント」ランキングはこの両者とは異なる。「コメント」が集まるページには工夫と努力があり、たとえば、「ANA.Japan」「JAPAN AIRLINE」「ほっともっと」はユーザーへのコメント返信をしており、企業が反応を返すページには、より「コメント」が集まる傾向がある。また、「チキンラーメンひよこちゃん」や「コカ・コーラ」「ソフトバンク」は、クイズを継続的に投稿しており、その答えをユーザーがコメントすることで「コメント」数を増やしている。
「ファン」「いいね!」「シェア」の数は企業や商品・サービスに対する人気度を把握する目安となる。「コメント」はその数はもちろん、コメントの内容はマーケティングの際に大いに参考となるはずだ。今回、上位にランクインしたページを1つひとつチェックして、自身のFacebook運営に役立てたい。
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■IMJ調査レポート