カナダの規制当局・産業省競争局(Bureau of Competition)が2013年12月、Googleがオンライン検索市場における独占的地位を濫用しているとしてオタワ連邦裁判所に調査を求める申し立てを行った。同社の検索サービスの商慣習を巡る独占禁止法違反を調査する米欧規制当局の調査に続く動きだ。
産業省競争局は5月に調査を実施し、Googleはオンライン検索サービス及び検索広告において、競合企業よりも自社のコンテンツをオーガニック検索結果で優先的に取り扱ったり、ウェブサービスやアプリ開発者との契約に際し、他社サービスを利用しないよう排他的契約を結ぶなどしている疑いがあり、こうした商慣習は独占的地位の濫用であり独禁法に違反する疑いがあると述べる。米欧の規制当局も既に同様の指摘のもと調査を続けている。
Googleカナダの広報担当者は「我々は競争局の調査に協力的に応じている」とコメントした。
Googleはオンライン検索市場において確固たる地位を固めており、更にその検索を軸にオンラインビデオやデジタル地図、商品レビューデータ、ショッピング、広告と様々な事業を拡大しており、近年は世界各国の規制当局の悩みの種となっている。