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最新技術、最新パーツを活用する極上PC自作 第5回

極静音PCで、話題のハイレゾ音源の再生に凝る

2013年12月24日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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 ハイレゾ音源の再生は、ハイレゾ対応ウォークマンやUSB経由でPCなどと接続するUSB DAC、DAC搭載のネットワークオーディオプレイヤーなどいろいろあるが、ハイレゾ音源のダウンロードから保管や管理、既存CDのリッピングまでひと通り行なうにはPCが必要になる。そこで今回は、一度聴くとハマること間違いなしのハイレゾ音源の再生環境にオススメの“PC・ネットオーディオ”向けPC自作に挑戦していこう。

そのほかのパーツも
静音重視で構成

 そのほかの構成は、3回目4回目とだいたい一緒になっている。CPUは、消費電力が低く発熱が少ない「Core i3-4130T」を選択。2コア/4スレッドの2.9GHz動作なので、CDリッピングやWAVからのエンコードもサクサク行なえる。

192kHz/24bitのWAV音源を4時間ほど再生しても、「Core i3-4130T」の動作クロックは700~1000MHz程度で、CPU温度も最大34度と低発熱

 ただし、今回は静音性にこだわって、CPUクーラーは付属の純正CPUクーラーからサイドフロータイプのCoolerMaster「Hyper 212X」にチェンジ。高い冷却性能を発揮する大型ヒートシンクと12cm角ファンで、最低限のファン回転でも、しっかりCPUを冷却できるようにした。

サイドフロータイプのCoolerMaster「Hyper 212X」。回転数600~2000rpmのPWM対応12cm角ファンを装備。TDP35Wの「Core i3-4130T」は、静かな700~800rpmの低回転で問題なく冷却できた

 静音性を重視したPC自作のキーポイントになるPCケースには、ファンやHDDなどの動作音を軽減する静音仕様のCoolerMaster「Silencio 352」をチョイス。

シンプルなデザインのCoolerMaster「Silencio 352」は、外部に音を漏らさない密閉タイプの静音ケースだ。サイドとフロントパネルには、吸音シートを装備

 電源ユニットは、Corsairの準ファンレス電源ユニットの「RM450」(80PLUS GOLD 450W)にした。TDP35Wの「Core i3-4130T」と組み合わせるには、電源容量にかなり余裕があるが、電源ユニットの負荷率が40%以下の状態なら完全ファンレスで動作するのが、選択の決め手になった。

静かな準ファンレスで、ケーブル取り回しの楽なプラグインを採用する電源ユニットのCorsair「RM450」。エコな80PLUS GOLD認証なのもいい

 余裕のある電源容量と3.5インチHDDを最大3台搭載できるミニタワー型PCケースを活かすために、複数台のストレージデバイスを取り付けてRAID化し、万が一に備えるのもいいだろう。楽曲の再ダウンロードは購入後1週間などの制限があることが多い。また、リッピングした大事な楽曲がSSDやHDDの故障とともに消えた! ということがないようにしたい。

「Windows 8」から備わった「記憶域プール」機能を使えば、1台のSSD/HDDが故障してもデータを復旧できる。システムとは別にSSD/HDDを搭載する必要があるが、万が一の故障時も大事な楽曲を守れるのは、配信が主流のハイレゾ音源では大事だ

HDDを追加するなら、消費や発熱が少なく高い耐久性をうたう、Western Digital「WD Red」シリーズがオススメだ

 ただ、どうしても大きな電源容量が気になる人は、ATX/SFX規格の電源ユニットをACアダプター化する「KRPW-AC120W」(120W)などを使うのもアリだ。

DC-DCコンバーターボードとACアダプターがセットになっている電源容量120Wの玄人志向「KRPW-AC120W」。実売価格は8000円前後

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